株式会社内田洋行の最新決算報告書を見てみましょう。内田洋行は、情報通信機器や家具を製造・販売する老舗企業で、最近はDX投資の支援など新しい取り組みも行っています。今年の第3四半期は12.5%増収と好調で、10%増益を達成したようです。企業業績は上向いていて、事業の成長が期待されますね。
企業情報
企業名: 株式会社内田洋行
証券コード: 80570
決算期: 2023年7月期
株式会社内田洋行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
内田洋行の決算日は7月20日で、第3四半期の決算期間は2023年7月21日〜2024年4月20日となっています。
主な事業
内田洋行グループは、主にオフィス家具や情報通信機器の製造・販売を手掛けており、さらに公共分野のICT化支援などにも注力しています。近年はDXソリューションの提供にも力を入れており、企業のデジタル化を支援する事業が伸長しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は2,009億円と前年同期比で12.5%増加しています。営業利益は93億円と10.5%増益となり、利益率も改善されました。大手企業のDX投資需要が好調に推移し、オフィス関連事業やICTサービス事業が伸長したことが主な要因です。
売上・利益の推移
内田洋行の売上高は、2022年7月期が1,780億円、2023年7月期は2,009億円と順調に推移しています。利益面でも、2022年7月期の営業利益が84億円、2023年7月期第3四半期は93億円と伸びています。景気の回復に合わせて、企業のIT投資や オフィス整備需要が高まっていることが要因です。
四半期連結貸借対照表について
内田洋行の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が1,656億円、負債合計が1,063億円、純資産合計が592億円となっています。前期末から資産が325億円増加し、負債が254億円増加、純資産が71億円増加しています。
資産の部
資産の部では、売掛金が309億円増加し、投資有価証券も30億円増加しています。流動資産が全体で291億円増加、固定資産も34億円増加しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務が265億円増加しており、また短期借入金も15億円増加しています。流動負債が248億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が67億円増加し、評価差額金も20億円増加しています。一方で、配当金の支払いで18億円減少しています。
ROAとROE
内田洋行のROAは前期末の5.4%から当第3四半期末に4.1%に低下しています。一方のROEは前期末の11.7%から当第3四半期末に11.3%に低下しています。資産効率が若干低下しているものの、依然として良好な水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期は営業CF+138億円と好調です。一方で、投資CF-27億円と設備投資等で資金を使っています。財務CFは-10億円と配当金の支払いなどで減少しています。全体としては現金及び現金同等物が141億円増加しており、良好な資金繰り状況にあります。
配当の支払額
内田洋行は、2023年10月に1株当たり190円の期末配当を支払う予定です。前年同期の140円に比べて大幅に増額されています。経営成績の改善を受けて、株主還元の強化が図られています。
今後の展望
内田洋行は、今後の成長に向けてDX支援やICTサービスの拡大に取り組んでいきます。また、オフィス移転・改装需要への対応や、教育ICTの導入支援など、社会変化に呼応した新しい事業展開も進めていく方針です。引き続き、企業のデジタル化や施設改修などのニーズを捉えて、成長を続けていくことが期待されます。
編集部のまとめ
内田洋行は、オフィス家具やICT機器などの主力事業に加えて、近年はDX支援やICTサービスの提供などにも重点を置いています。今期の決算では、好調な企業業績を背景とした民間需要の伸長により、12%増収、10%増益と大幅な業績改善を果たしました。また、キャッシュフローも良好で、株主還元も強化される見通しです。今後も、社会構造変化に合わせた新しい事業展開で、持続的な成長が期待できそうです。
株式会社内田洋行の決算日や配当についてまとめました。
内田洋行の決算日は7月20日で、第3四半期の決算期間は2023年7月21日〜2024年4月20日となっています。また、2023年10月には1株当たり190円の期末配当を支払う予定で、前年比40円増配となり、株主還元の強化が見られます。今後も、DX支援やオフィス改装需要への取り組みなど、変化する市場ニーズに合わせた事業展開が期待されます。