株式会社カノークスの最新の四半期決算が発表されました。カノークスは、主に鉄鋼製品の販売を手掛ける企業で、国内外の自動車メーカーや建設業界などを中心に事業を展開しています。今期の業績は堅調に推移し、売上高は1,318億73百万円と前年同期比で21.8%の増収となりました。利益面においても、営業利益は19億3百万円、経常利益は22億15百万円と、いずれも前年同期を上回る結果となっています。
企業情報
企業名: 株式会社カノークス
証券コード: E02561
決算期: 3月期
株式会社カノークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
カノークスの決算日は3月31日です。年間決算は5月に発表され、四半期決算は2、5、8、11月に発表されます。今回は第3四半期(10月~12月)の決算となります。
主な事業
カノークスは、鉄鋼製品の販売を主な事業としています。主力の取扱製品は、鋼板、鋼管、条鋼、ステンレス鋼など多岐にわたります。自動車やインフラ、機械など、国内外の幅広い産業分野に製品を供給しています。同社は第10次中期経営計画を推進しており、地域社会と地域産業の持続的成長に貢献することを目指しています。
今期の業績と利益率は?
カノークスの当第3四半期連結累計期間の売上高は1,318億73百万円と、前年同期比で21.8%の増収となりました。利益面では、営業利益が19億3百万円、経常利益が22億15百万円と、いずれも前年同期を上回る結果でした。利益率は、売上高営業利益率が1.4%、売上高経常利益率が1.7%となっています。
売上・利益の推移
カノークスの直近3年間の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高が1,516億74百万円、経常利益が17億77百万円と、いずれも過去最高を記録しています。今期もこの好調な業績が継続しており、売上高と利益ともに増加傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
カノークスの当第3四半期連結会計期間末の総資産は892億11百万円となり、前期末比で6億70百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は740億86百万円で、前期末比14億47百万円の減少となりました。一方、固定資産は150億99百万円と、前期末比21億19百万円の増加となっています。
負債の部
流動負債は491億21百万円と、前期末比26億95百万円の減少となりました。固定負債は114億80百万円と、前期末比12億58百万円の増加となっています。
純資産の部
純資産は286億9百万円と、前期末比21億6百万円の増加となっています。自己資本比率は32.1%まで上昇しました。
ROAとROE
カノークスのROA(総資産経常利益率)は2.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.4%となっています。前期と比較してROAは0.5ポイント、ROEは0.3ポイントそれぞれ改善しており、資産効率と株主利益の向上が見られます。これは主力の鉄鋼事業が好調に推移したためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが35億26百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが9億63百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは23億73百万円のマイナスとなっています。この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末から23億36百万円増加しました。
配当の支払額
カノークスは、第2四半期末に1株当たり49円、期末にも49円の配当を実施する予定です。前期末の1株当たり配当金は50円でしたので、ほぼ同水準の配当を維持する見通しです。今後の業績拡大に合わせて、株主還元の強化も期待されます。
今後の展望
カノークスは、中期経営計画の着実な遂行と、主力の鉄鋼販売事業の拡大によって、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。自動車産業を中心とした国内需要の回復に加え、インフラ投資や建設需要の拡大も見込まれることから、引き続き良好な業績が期待できるでしょう。また、流通株式比率の向上にも取り組んでおり、株主還元の強化も見据えています。
編集部のまとめ
カノークスは、主力の鉄鋼販売事業が好調に推移し、販売数量の増加と採算性の向上により、売上高と利益ともに堅調な業績を残しました。国内外の産業界の回復を背景に、今後も増収増益が期待されます。また、財務体質の改善や株主還元の強化にも注力しており、持続的な成長と企業価値の向上を目指す同社の取り組みに注目が集まります。
株式会社カノークスの決算日や配当についてまとめました。
カノークスの決算日は3月31日で、年4回の決算発表を行っています。配当については、第2四半期末と期末にそれぞれ1株当たり49円を支払う予定で、株主還元の強化にも力を入れています。引き続き、業績拡大に合わせた配当の増加が期待されます。