トルク株式会社の2023年11月期第1四半期決算報告を発表しました。売上高が前年同期比0.4%増の5,308百万円と堅調に推移し、経常利益は164百万円と前年同期比26.2%減少しましたが、引き続き安定した収益性を維持しています。在庫の拡充や物流の強化、ウェブ受注システムの充実など、積極的な事業展開で競争力を高めていることが伺えます。今後の業績にも注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: トルク株式会社
証券コード: 80770
決算期: 10月期
トルク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
トルク株式会社の決算日は10月31日です。決算発表は翌年1月末に行われます。
主な事業
トルク株式会社は鋲螺商品の卸売を主な事業としています。建設業界を中心に幅広い顧客に対して、最適な商品を提供しています。また、この事業に附帯する物流サービスや受注システムの運営なども手がけています。幅広い商品ラインナップと全国に広がる支店網が強みで、安定した収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
トルク株式会社の2023年11月期第1四半期の連結業績は、売上高が5,308百万円と前年同期比0.4%増加しました。一方で、経常利益は164百万円と26.2%減少しています。営業利益率は3.3%と堅調な水準を維持しており、利益面でも安定した収益性を示しています。
売上・利益の推移
トルク株式会社は、売上高が毎期21,000百万円前後を維持してきました。経常利益も、311百万円から164百万円まで推移しており、安定した収益力を持っています。直近の第1四半期では、売上は前年同期比0.4%増加している一方で、経常利益は26.2%減少しました。資材価格上昇などの影響を受けたためと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
トルク株式会社の2023年11月期第1四半期の連結貸借対照表を見ると、総資産は32,832百万円と前期末から142百万円増加しています。流動資産は15,811百万円、固定資産は17,021百万円となっています。
資産の部
流動資産では、現金及び預金が2,148百万円、商品が5,511百万円となっています。固定資産では、投資有価証券が7,746百万円と大きな割合を占めています。
負債の部
負債合計は20,157百万円で、流動負債が11,248百万円、固定負債が8,908百万円となっています。借入金は合計7,698百万円を計上しています。
純資産の部
純資産合計は12,674百万円で、自己資本比率は38.6%となっています。その他有価証券評価差額金が3,449百万円あり、時価評価による影響が大きいことがわかります。
ROAとROE
トルク株式会社のROAは2.1%、ROEは2.5%となっています。前期に比べROAが0.7ポイント、ROEが1.0ポイント低下しているのは、利益が減少したことが主な要因です。今後、売上や利益の回復により、収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは216百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは292百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは118百万円の支出でした。全体として現金及び現金同等物は484百万円減少しています。
配当の支払額
トルク株式会社は、年間配当金を1株当たり6.00円と設定しています。第1四半期では、1株当たり3.00円の配当を実施しました。着実な利益還元を続けており、株主還元にも注力していることが分かります。
今後の展望
トルク株式会社は、在庫の拡充や物流機能の強化、ウェブ受注システムの充実など、積極的な投資を続けています。建設業界の動向にも注目しつつ、これらの取り組みを通じて競争力を高め、さらなる成長を目指しています。業績面では、原価上昇の影響がありつつも、引き続き安定した収益性を維持していく見通しです。
編集部のまとめ
トルク株式会社は、鋲螺商品の卸売を中心とした安定した事業モデルを持っています。原材料価格上昇などの影響はありましたが、売上は堅調に推移しており、収益性も一定水準を維持しています。今後は在庫の拡充や物流、Webシステムの強化により、さらなる競争力強化が期待されます。安定配当も継続しており、株主還元にも注力しています。今後の業績推移にも注目が集まりそうです。
トルク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
トルク株式会社の決算日は10月31日で、決算発表は翌年1月末に行われます。年間配当金は1株当たり6.00円と設定しており、第1四半期では1株当たり3.00円の配当を実施しています。株主還元にも注力していることが分かります。