株式会社RYODENは、半導体や電子部品、産業機器などの販売を行う大手商社です。2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の決算報告書が発表されました。
企業情報
企業名: 株式会社RYODEN
証券コード: 80840
決算期: 3月期
株式会社RYODENの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社RYODENの決算期は3月期で、第3四半期は2023年12月31日に終了しています。決算短信の提出期限は決算期末日から2カ月以内ですので、今回の第3四半期決算報告書は2024年2月14日に提出されました。
主な事業
株式会社RYODENは、FA(生産自動化)システム、冷熱・ビルシステム、X-Tech(ヘルスケア、ICT、スマートアグリ)、エレクトロニクスの4事業を中核としています。産業機器や半導体、電子部品、空調設備などの販売を行い、幅広い顧客ニーズに対応しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,969億7百万円、営業利益62億74百万円、経常利益63億1百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益43億23百万円と、前年同期比で増収ながら減益となりました。セグメントのうち、FAシステムとエレクトロニクスが好調でしたが、X-Techが低調だったことが影響しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、2022年3月期は売上高2,603億3百万円、営業利益80億72百万円と過去最高の業績を記録しました。一方2023年3月期第3四半期は減益となっているものの、中長期的には設備投資やリバウンド需要を取り込み、売上・利益ともに増加基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
RYODENの2023年12月末時点の連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は1,649億29百万円と前期末比で138億80百万円増加しました。現金及び預金が89億35百万円増加したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は808億50百万円と前期末比で96億99百万円増加しました。短期借入金や電子記録債務の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産合計は840億79百万円と前期末比で41億80百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加などが主な要因です。
ROAとROE
RYODENのROA(総資産経常利益率)は3.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.9%となっています。前期と比べROAは若干低下しましたが、ROEは改善傾向にあります。これは利益率の改善や自己資本の充実により、資本効率が向上していることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが107億42百万円の増加となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは7億81百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは19億88百万円の減少となっています。この結果、現金及び現金同等物は195億22百万円となりました。
配当の支払額
RYODENは株主還元として、2023年5月に1株当たり41円、2023年10月に1株当たり46円の中間配当を実施しました。年間では87円の配当を予定しており、株主還元にも注力しています。
今後の展望
RYODENは今後も産業機器、電子部品、空調設備等の販売を中心に事業を展開していきます。特に自動化・省力化や環境対応への設備投資需要を取り込むことで、売上・利益の拡大を目指します。一方で新型コロナの影響や原材料価格上昇など、先行きの不透明感もあるため、経営基盤の強化に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
株式会社RYODENは、産業機器やエレクトロニクス分野での事業展開で高い実績を誇る大手商社です。今期の業績は減益となったものの、中期的には安定成長が期待できる企業と言えるでしょう。今後のさらなる業績拡大に注目が集まっています。
株式会社RYODENの決算日や配当についてまとめました。
株式会社RYODENの決算期は3月期で、第3四半期決算報告は2024年2月14日に提出されました。また、同社は株主還元として年間で1株当たり87円の配当を予定しています。中長期的には設備投資や環境対応需要の取り込みにより、さらなる業績拡大が期待されます。