ナイス株式会社の2023年度第3四半期決算について、家庭の必需品やエコ製品を扱う老舗企業の状況をご紹介します。
業績は全体として堅調に推移しており、特に建築資材事業とマンション事業が好調だったことが注目されます。
企業情報
企業名: ナイス株式会社
証券コード: 80890
決算期: 2023年3月期
ナイス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ナイス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日~12月31日となっています。
主な事業
ナイス株式会社は、主に建築資材の販売、マンションの開発・分譲、一般放送事業などを手がける総合建設メーカーです。
特に、環境配慮型商品の提案や国産材の有効活用に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高1,595億21百万円、営業利益11億30百万円と前年同期比で減収減益となりました。
しかし、連結子会社による固定資産売却益などの影響で、経常利益12億54百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益31億26百万円と増益となりました。
売上・利益の推移
前第3四半期と比べ、売上高は6.9%減少したものの、営業利益は58.0%減少、経常利益は52.2%減少となりました。
一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は56.2%増加と好調でした。
四半期連結貸借対照表について
総資産は前連結会計年度末に比べ44億12百万円増加し、1,611億35百万円となりました。
負債は7億37百万円増加の1,060億70百万円、純資産は36億74百万円増加の550億64百万円となりました。
資産の部
主な増減は、現金及び預金、商品の減少と販売用不動産、有形固定資産の増加です。
負債の部
借入金、引当金の減少と仕入債務の増加が主な変動です。
純資産の部
親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、配当金の支払い、非支配株主持分の増加などによる増加です。
ROAとROE
当第3四半期のROAは0.8%、ROEは31.7%と、前年同期に比べROAが低下したものの、ROEは高水準を維持しています。
これは主に、販売用不動産の増加による資産の増加とコストコントロールの奏功によるものと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加によりプラス3億89百万円と前年同期比で減少しています。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得等によりマイナス5億26百万円となりました。
配当の支払額
当第3四半期累計期間は、中間配当として1株当たり20円を支払いました。
通期では、1株当たり60円の配当を予定しています。
今後の展望
ナイス株式会社は、「中期経営計画2023」に基づき、木材利用の促進やZEH提案の強化など、環境配慮型商品の拡販に注力しています。
さらに、国内各地でのマンション開発も進めており、今後の業績改善が期待されます。
編集部のまとめ
ナイス株式会社は建築資材事業とマンション事業を軸に、環境性能の高い製品や国産材の利用拡大に積極的に取り組んでいます。
今期の業績は全体として堅調に推移しており、今後の事業成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
ナイス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ナイス株式会社の決算日は3月31日で、毎年6月に年間配当を発表しています。今期の中間配当は1株当たり20円、年間では60円を予定しています。
今後も着実な業績拡大とともに、株主還元の充実が期待できる企業です。