アステナホールディングス株式会社の2024年2月期第1四半期決算が発表されました。売上高は134億26百万円と前年同期に比べて5.0%増加し、営業利益は4億54百万円と大幅に改善されました。主力のファインケミカル事業やHBC・食品事業、医薬事業が好調に推移したことが業績の改善に貢献しています。今後も新製品の投入や新規顧客の獲得などに取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
企業情報
企業名: アステナホールディングス株式会社
証券コード: E02585
決算期: 11月期
アステナホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アステナホールディングス株式会社の決算日は11月30日です。12月1日から2月29日までが第1四半期、3月1日から5月31日までが第2四半期、6月1日から8月31日までが第3四半期、9月1日から11月30日までが第4四半期となります。
主な事業
アステナホールディングス株式会社は、ファインケミカル事業、HBC・食品事業、医薬事業、化学品事業を展開しています。医薬品原料の製造販売、化粧品原料の販売、健康食品の製造販売、表面処理薬品の販売、医療用医薬品の製造販売など、幅広い事業を手がけています。また、地方創生に向けた取り組みも行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高134億26百万円、営業利益4億54百万円と前年同期に比べて大幅に改善されました。主力事業であるファインケミカル事業やHBC・食品事業、医薬事業が好調に推移したことが主な要因です。営業利益率は3.4%と前年同期の赤字から大幅に改善されました。
売上・利益の推移
アステナホールディングスの直近3年間の売上高は、2022年度51,984百万円、2023年度第1四半期13,426百万円、2024年度第1四半期13,426百万円と推移しています。営業利益は2022年度1,363百万円、2023年度第1四半期は92百万円の営業損失から2024年度第1四半期は454百万円の営業利益と大幅に改善されています。新製品の投入や新規顧客の開拓などにより、売上の伸びと収益性の向上が図られています。
四半期連結貸借対照表について
アステナホールディングスの2024年2月末の四半期連結貸借対照表を見てみると、総資産は659億12百万円となっています。前期末比13億42百万円の減少ですが、依然として高水準の資産水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が68億72百万円と前期末比22億9百万円減少しましたが、一方で電子記録債権が44億59百万円と前期末比4億17百万円増加するなど、資産の内容に変化がみられます。また、原材料及び貯蔵品が24億34百万円と前期末比3億6百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が115億12百万円と前期末比7億54百万円減少しています。一方で、電子記録債務は36億64百万円と前期末比93百万円増加しました。また、未払費用が23億1百万円と前期末比2億33百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計は287億31百万円と前期末比1億30百万円増加しました。その他有価証券評価差額金が19億30百万円と前期末比2億27百万円増加しています。一方で、利益剰余金は153億50百万円と前期末比1億11百万円減少しています。
ROAとROE
直近の2022年度のROAは2.0%、ROEは4.1%となっています。当第1四半期ではROAが改善傾向にあることから、今後の収益力の向上により、ROA、ROEの更なる改善が期待できると考えられます。営業利益の回復に伴い、財務体質の強化と株主価値の向上につなげていくことが重要です。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは7億22百万円のプラスとなり、前年同期の赤字から改善しました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは4億85百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローも11億46百万円のマイナスと資金流出が続いていますが、全体としては手元流動性は健全な水準を維持できていると考えられます。
配当の支払額
アステナホールディングス株式会社は、1株当たり年間9円の配当を実施しています。当第1四半期においても、中間配当として1株当たり9円の配当を実施しました。積極的な事業投資と株主還元のバランスを取りながら、企業価値の向上に努めていくと考えられます。
今後の展望
アステナホールディングスは、2030年に向けた中長期ビジョンと2026年に向けた中期経営計画を推進しており、更なる成長と企業価値の向上を目指しています。ファインケミカル事業やHBC・食品事業などの主力事業の強化に加え、地方創生に関する新規事業の展開にも注力していく方針です。新製品の投入や新規顧客の開拓など、積極的な事業展開を通じて、業績の向上と株主還元の両立を図っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
アステナホールディングス株式会社は、2024年2月期第1四半期の業績が好調に推移しました。医薬品原料や化粧品原料、医療用医薬品などの主力事業が成長し、営業利益も大幅に改善されました。今後も新製品の投入や新規顧客の開拓などに注力し、更なる収益力の向上と企業価値の向上を目指していくと考えられます。株主還元についても、積極的な配当政策を維持していく方針です。今後の業績に期待が高まります。
アステナホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アステナホールディングス株式会社の決算日は11月30日で、第1四半期は12月1日から2月29日までとなります。1株当たりの年間配当金は9円で、中間配当9円を実施しています。今後も成長戦略を着実に実行し、収益力の向上と株主還元の両立を目指していくことが期待されます。
