堀田丸正株式会社の第3四半期決算報告をお届けします。2023年12月31日現在の同社の業績は、売上高が前年同期比3.6%減少の2,823百万円となりました。営業損失は1億35百万円と前年同期より悪化しているものの、ライフスタイル事業のギフト部門を売却したことで特別利益を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損失は60百万円と前年同期より改善しています。
企業情報
企業名: 堀田丸正株式会社
証券コード: 81050
決算期: 3月期
堀田丸正株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
堀田丸正株式会社の会計年度は4月1日〜3月31日です。本決算は年1回の3月末に行われ、四半期決算は第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)に実施されます。
主な事業
堀田丸正株式会社は、きもの事業、ファッション事業、マテリアル事業を主要な事業としています。きもの事業ではきものの卸売りや催事の企画運営、ファッション事業では国内外のアパレルブランドの企画・製造・卸売りを手掛け、マテリアル事業では合繊・撚糸の製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が2,823百万円と前年同期比で3.6%減少しましたが、営業損失は135百万円と前年同期の60百万円から悪化しました。一方で、特別利益の計上により親会社株主に帰属する四半期純損失は60百万円と前年同期の36百万円から改善しています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期の売上高は3,867百万円、営業損失が69百万円、経常損失が95百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が78百万円と、5期連続の赤字決算となっています。しかし、2024年3月期第3四半期では、ライフスタイル事業のギフト部門を売却したことで特別利益を計上し、損失幅は縮小傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の同社の財政状態は以下の通りです。
資産の部
総資産は3,914百万円で、前連結会計年度末から219百万円増加しました。これは主に現金及び預金が減少したものの、商品及び製品、短期貸付金が増加したことによります。
負債の部
負債合計は925百万円で、前連結会計年度末から257百万円増加しました。これは主にその他の流動負債が増加したことによります。
純資産の部
純資産合計は2,988百万円で、前連結会計年度末から38百万円減少しました。自己資本比率は76.3%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)については、直近3年間は利益の低迷から低水準で推移してきましたが、本決算期では特別利益の計上により改善傾向にあります。今後は収益性の向上により、ROA、ROEともに上昇していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっております。財務活動によるキャッシュ・フローについては大きな変動はありません。全体としては417百万円の減少となり、手元流動性は低下しています。今後の業績回復にあわせ、キャッシュ・ポジションの改善が課題となっています。
配当の支払額
堀田丸正株式会社は、現時点では配当の実施はありません。業績の回復に向けた取り組みを優先しており、配当については今後の業績動向を見極めながら検討していくとしています。
今後の展望
堀田丸正株式会社は、中長期的な視点で事業の選択と集中を進めることで、収益性の向上と経営基盤の強化に努めています。ファッション事業では自社ブランド・ODM品の強化、マテリアル事業では海外市場の開拓などに注力し、2024年3月期の連結営業利益の黒字化を目指しています。今後の事業環境の変化に柔軟に対応しながら、着実な業績回復と企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
堀田丸正株式会社は、5期連続の赤字決算から脱却すべく、事業の選択と集中に取り組んでいます。当第3四半期決算では、ライフスタイル事業のギフト部門を売却したことで特別利益を計上し、損失幅を縮小させています。今後はファッション事業とマテリアル事業に経営資源を集中し、収益性の向上と財務基盤の強化に努めることで、2024年3月期の連結営業利益の黒字化を目指しています。株主の皆様におかれましては、同社の業績動向にご注目ください。
堀田丸正株式会社の決算日や配当についてまとめました。
堀田丸正株式会社の決算日は3月31日で、年1回の本決算のほか、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)に四半期決算を行っています。現時点では配当の実施はありませんが、今後の業績動向を見極めながら検討していくとしています。