株式会社キムラタンの2023年度第3四半期決算報告が公開され、この企業の今後の動向に注目が集まっています。経営の再建と収益力の強化を図る同社は、事業ポートフォリオの転換の成果が徐々に現われてきたといえそうです。
企業情報
企業名: 株式会社キムラタン
証券コード: 81070
決算期: 2023年度第3四半期決算(2023年4月1日~2023年12月31日)
株式会社キムラタンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キムラタンの決算期は3月31日です。第3四半期決算は12月31日が期末となります。2024年2月13日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社キムラタンは、アパレル事業と不動産事業を2本の柱として展開しています。アパレル事業では自社ブランド製品の企画・製造・販売を行い、不動産事業では不動産賃貸や資産運用などを手がけています。前期にアパレル事業の大幅な事業縮小と不動産事業の拡大を図り、収益力の改善に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は9億7百万円と前年同期比で70.8%減となりましたが、売上総利益率は43.7%と13.7ポイント改善しています。また、営業利益は19百万円となり、前年同期の営業損失704百万円から大幅に改善しました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益を8百万円計上することができました。
売上・利益の推移
事業ポートフォリオの転換によりアパレル事業が大幅に縮小した一方で、不動産事業が拡大したことにより、売上高は前年同期比で大幅に減少しています。しかし、利益面では、アパレル事業の赤字縮小と不動産事業の収益拡大により、営業利益と当期純利益を計上することができました。今後さらなる収益力の向上に向けて取り組んでいきたいと考えています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社キムラタンの資産合計は79億29百万円となり、前期末と比べて2億99百万円増加しました。主な要因は、不動産事業における販売用不動産の増加などです。一方、負債は70億40百万円と前期末から4億20百万円減少しました。自己資本比率は11.1%となり、前期末の2.0%から大幅に改善しています。
資産の部
流動資産が6億70百万円増加し、固定資産が3億71百万円減少しており、全体でみると資産が増加しています。特に不動産事業における販売用不動産の増加が大きな要因となっています。
負債の部
借入金の返済などにより、負債が前期末から4億20百万円減少しています。これにより財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
資本金と資本剰余金が合計で7億37百万円増加し、純資産は8億88百万円となりました。自己資本比率も11.1%まで改善しています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは前年同期比で大幅に改善しています。これは、前期のアパレル事業縮小と不動産事業の拡大により収益力が高まったことが主な要因です。一方、ROEは1.2%と低い水準にあるものの、前年同期の自己資本がマイナスだったことから大幅な改善が見られました。今後は、さらなる利益向上と自己資本の充実に取り組んでいきたいと考えています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが黒字化し、投資活動によるキャッシュ・フローは低水準に抑えられています。一方で、借入金の返済などにより財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。今後は安定的なキャッシュ・フローの確保に向けて取り組んでいきたいと考えています。
配当の支払額
株式会社キムラタンは当期、配当を行っていません。今後は、収益力の向上と財務体質の強化に努めながら、株主還元の方策についても検討していきたいと考えています。
今後の展望
株式会社キムラタンは、事業ポートフォリオの転換によってアパレル事業の収益性改善と不動産事業の強化を図ってきました。その結果、当第3四半期は営業利益と当期純利益を計上することができました。今後は、さらなる収益力の向上と財務体質の改善に取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社キムラタンは、前期のアパレル事業の大幅縮小と不動産事業の拡大により、収益力の向上と財務体質の改善に一定の成果を上げています。当第3四半期は営業利益と当期純利益を計上することができ、今後さらなる成長に期待がかかっています。今後は、収益性のさらなる向上と財務基盤の強化に取り組み、企業価値の向上を実現していくことが期待されます。
株式会社キムラタンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キムラタンの決算期は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が期末となります。当期は配当を行っていませんが、今後は収益力の向上と財務体質の強化に努め、株主還元についても検討していきたいと考えています。