株式会社三栄コーポレーションの決算報告書をみましょう。三栄コーポレーションは家電や家具など生活雑貨を扱う大手メーカーです。今期の業績は売上高が前年同期比8.9%減少の261億円となりましたが、利益は改善されおり、営業利益は7億5千万円の黒字となるなど、収益の回復が見られます。
企業情報
企業名: 株式会社三栄コーポレーション
証券コード: 81190
決算期: 3月期
株式会社三栄コーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社三栄コーポレーションの決算期は3月期で、毎年5月と10月に中間期と本決算の決算発表を行っています。
主な事業
株式会社三栄コーポレーションは、主に家具・家庭用品、服飾雑貨、家電製品の製造・販売を行う総合生活雑貨メーカーです。家具・インテリア部門、服飾雑貨部門、家電部門の3つの事業セグメントを持っています。国内外のOEM生産やブランド製品の企画・販売にも力を入れており、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
三栄コーポレーションの当第3四半期連結累計期間の売上高は261億円と前年同期比8.9%の減少となりました。一方で、営業利益は7億5千万円の黒字となり、前年同期比で大幅に改善しています。収益性の向上に注力した結果、売上総利益率も改善しました。今後も収益力の強化に向けた施策を展開していきます。
売上・利益の推移
三栄コーポレーションの直近3期の売上高は38,654百万円、26,156百万円、26,156百万円と推移しています。利益面では、経常利益は258百万円の黒字、816百万円の黒字、△88百万円と変動がありますが、直近の四半期では大幅な改善が見られます。引き続き収益性の向上に取り組んでいく方針です。
四半期連結貸借対照表について
三栄コーポレーションの総資産は200億円となっており、前期末から3.5億円増加しています。主な変動は、現金及び預金が4.4億円増加、投資有価証券が8.6億円増加した一方で、商品及び製品が9.0億円減少したことなどです。負債は90億円で前期末から7.6億円減少しています。
資産の部
三栄コーポレーションの主な資産は、現金及び預金49億円、売掛金44億円、商品及び製品47億円などです。在庫の圧縮などにより資産効率の改善が進んでいます。
負債の部
三栄コーポレーションの主な負債は、支払手形及び買掛金17億円、短期借入金10億円、社債19億円などです。有利子負債の削減に努め、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
三栄コーポレーションの純資産は113億円と前期末から11億円増加しています。利益剰余金が78億円、その他有価証券評価差額金が13億円となっています。自己資本比率は56.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
三栄コーポレーションのROA(総資産経常利益率)は4.1%、ROE(自己資本利益率)は7.3%となっています。前期と比べROAは改善しましたが、ROEは横ばいの水準です。引き続き収益力の向上と資本効率の改善に取り組みが必要です。
キャッシュフロー
三栄コーポレーションの営業キャッシュフローは10億円の収入となりました。投資キャッシュフローは2億円の支出で、財務キャッシュフローは8億円の支出となりました。全体としては現金及び現金同等物は4億円増加しています。今後も安定的なキャッシュフローの確保に努めていきます。
配当の支払額
三栄コーポレーションは、年間20円(中間10円、期末10円)の配当を行っています。株主還元にも配慮しつつ、内部留保の確保と財務体質の強化にも取り組んでいきます。
今後の展望
三栄コーポレーションは、2023年度から始まる新中期経営計画「SANYEI 2025」において、売上高500億円、経常利益20億円の達成を目標に掲げています。海外事業の拡大、EC事業の強化、サステナブル事業の推進などに注力し、企業価値の向上を目指します。今後の業績に期待がかかっています。
編集部のまとめ
株式会社三栄コーポレーションは、家具・家電などの生活雑貨を手掛ける総合メーカーです。当期の業績は減収ながら大幅な利益改善を達成しており、また、自己資本比率も健全な水準を維持しています。今後は新中期経営計画に基づき、海外事業や EC事業の強化、サステナブル経営の推進など、収益力と企業価値の向上に取り組んでいく方針です。株主還元にも配慮しつつ、安定的な成長が期待される企業といえます。
株式会社三栄コーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社三栄コーポレーションの決算期は3月期で、毎年5月と10月に中間期と本決算の決算発表を行っています。また、年間配当20円(中間10円、期末10円)を行っています。株主還元にも配慮しつつ、収益力強化と企業価値向上を目指していく方針です。
