川辺株式会社の最新の四半期決算が発表されました。同社は生活雑貨や香水などを手がける総合商社で、今期の業績は堅調に推移しているようです。経済活動の正常化による消費の回復やインバウンド需要の持ち直しなどで、売上高は前年同期比104.1%と増加し、利益面でも大幅な改善が見られました。今後もオリジナルブランドの強化などに取り組み、持続的な成長を目指していく方針のようです。
企業情報
企業名: 川辺株式会社
証券コード: 81230
決算期: 2024年3月期
川辺株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
川辺株式会社の決算日は3月31日で、この四半期報告書は第3四半期決算の報告となります。主な決算スケジュールは、年度末決算の6月と、第2四半期決算の11月、第3四半期決算の2月となっています。
主な事業
川辺株式会社は、ハンカチーフ、スカーフ、マフラー、タオルなどの身の回り品事業と、フレグランス(香水)事業の2つのセグメントを手がけています。生産から販売まで垂直統合型の事業モデルが強みで、オリジナルブランドの開発にも力を入れています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の業績は、売上高が93億73百万円と前年同期比104.1%と増加しました。利益面でも、営業利益0百万円、経常利益69百万円と大幅に改善しています。これは、経済活動の正常化やインバウンド需要の持ち直しなどで、主力の身の回り品事業やフレグランス事業が好調だったことが要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、前期12,551百万円、当期第3四半期は9,373百万円と推移しています。利益面では、前期は経常利益205百万円、当期第3四半期は69百万円と改善傾向にあります。主力事業の回復基調と、新型ブランド投入などが寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
川辺株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は122億61百万円で、前期末比0.6%増となっています。これは主に、投資有価証券の増加などが要因です。一方、負債は58億42百万円で、前期末比1.0%増と堅調に推移しています。
資産の部
流動資産は70億12百万円で、前期末比2.1%減となっています。これは主に現金及び預金の減少などが影響しています。一方、固定資産は52億49百万円で、前期末比4.4%増となっています。
負債の部
流動負債は49億18百万円で、前期末比3.7%増となっています。これは主に支払手形及び買掛金や短期借入金の増加が要因です。固定負債は9億24百万円で、前期末比11.2%減と改善しています。
純資産の部
純資産は64億18百万円で、前期末比0.2%増となっています。これは主にその他有価証券評価差額金の増加が要因です。自己資本比率は52.3%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
川辺株式会社の収益性を示す指標として、ROA(総資産利益率)は前期の1.7%から当期第3四半期では0.6%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の3.2%から当期第3四半期では0.4%と大幅に改善しています。これは主に利益水準の改善によるものです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1億37百万円の収入となっています。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上などが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2億88百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは4億87百万円の支出で、配当金の支払いなどが影響しています。
配当の支払額
当期の配当金は、1株当たり15円の配当を実施しました。前期は無配でしたが、今期は業績改善により復配となりました。今後も適切な利益還元を行っていく方針のようです。
今後の展望
川辺株式会社は、新型コロナ禍による消費の変化やデジタル化の加速など、経営環境の変化に柔軟に対応すべく、「中期経営計画2023NEXT」を策定しました。生産性向上やコスト削減、オリジナルブランドの強化に取り組み、持続的な成長を目指していく方針です。今後も経済活動正常化を見据え、業績の回復と企業価値向上に努めていくことが期待されています。
編集部のまとめ
川辺株式会社は、ハンカチーフやフレグランスなどの生活雑貨を中心に事業を展開する企業です。今期の業績は経済活動の正常化とインバウンド需要の持ち直しにより、売上高・利益ともに大幅に改善しています。今後も生産性向上やオリジナルブランド強化などに取り組み、持続的な成長を目指していく方針のようです。
川辺株式会社の決算日や配当についてまとめました。
川辺株式会社の決算日は3月31日で、主な決算スケジュールは年度末6月、第2四半期11月、第3四半期2月となっています。また、当期は業績改善により1株当たり15円の配当を実施し、適切な利益還元を行う方針のようです。今後も企業価値向上に努め、株主の皆様への還元にも注力していくことが期待されます。
