株式会社ワキタの第64期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社ワキタの決算報告をお届けします。ワキタは建設機械の販売・レンタル、設備工事や不動産事業を展開する大手企業です。今期の業績は順調に推移しており、売上高は10%以上の増加となりました。特に賃貸事業の売上が好調で、建機レンタル事業介護事業のM&Aによる業績寄与が大きかったようです。利益率は横ばいながらも堅調に推移し、今後の更なる成長に期待がかかります。

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企業情報

企業名: 株式会社ワキタ
証券コード: 81250
決算期: 2023年2月期

株式会社ワキタの決算日・決算時期(スケジュール)は?

ワキタの決算日は2月末日で、四半期決算は5月・8月・11月・2月の年4回行っています。決算の発表は東証プライム市場に上場している企業としての義務を果たす形で行っています。

主な事業

ワキタの主な事業は建機事業商事事業不動産事業の3つです。建機事業では主に建設機械の販売とレンタルを行っています。商事事業ではカラオケ機器の販売や介護事業の展開、不動産事業では商業ビルやホテルの賃貸・管理などを手がけています。これらの事業を柱に、グループ全体で幅広い事業展開を行っています。

今期の業績と利益率は?

今期の業績は売上高653億46百万円と前年同期比11.9%の増加となりました。一方で営業利益は42億60百万円で3.1%の減少となり、経常利益は43億82百万円で2.8%の減少となりました。これは主に、建機レンタル事業において仕入価格の上昇に対する価格転嫁が遅れたことや地域間の市況差による影響があったためです。利益率としては、売上高営業利益率は6.5%、売上高経常利益率は6.7%となっています。

売上・利益の推移

過去3年の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期までは増収増益で堅調に推移していました。2023年3月期は売上高は78,870百万円経常利益は5,880百万円と過去最高を更新しています。ただし、今期の第3四半期累計では売上高は増加したものの、利益は減少に転じています。今後は、仕入価格上昇への適切な価格転嫁と地域間の格差解消が課題となっているようです。

四半期連結貸借対照表について

ワキタの最新の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,445億46百万円と前期末に比べて58億94百万円増加しています。これは主に、のれんの増加40億95百万円と有形固定資産の増加34億67百万円によるものです。一方、負債合計は447億17百万円と56億39百万円増加しており、支払手形及び買掛金の増加が大きな要因となっています。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が182億17百万円有形固定資産が791億84百万円となっています。のれんも101億66百万円と大きく積み上がっています。これはM&Aによる子会社化の影響が大きいようです。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が135億18百万円と大きな割合を占めています。また、長期借入金が193億72百万円と、投資資金の調達にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。

純資産の部

純資産の部では、998億28百万円と前期末から2億54百万円増加しています。利益剰余金が716億96百万円とで健全な財務基盤を維持しつつ、自己株式の取得による株主還元にも取り組んでいます。

ROAとROE

ワキタのROA(総資産経常利益率)は前期の4.2%から今期は3.0%と低下傾向にあります。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期の3.9%から今期は2.5%と同様に低下しています。この背景には、売上高は増加しているものの利益率の低下が影響しているようです。今後は、利益率の改善と資産効率の向上が課題となっています。

キャッシュフロー

ワキタのキャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュ・フローは11,752百万円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは14,190百万円の支出となっており、設備投資やM&Aなどに積極的に取り組んでいることが分かります。財務活動によるキャッシュ・フローでは、自己株式の取得などにより2,928百万円の支出となっています。全体としては現金及び預金が増加基調にあり、安定した財務基盤を維持しているといえます。

配当の支払額

ワキタの配当については、2023年5月に1株当たり38円の期末配当を実施しています。この結果、年間配当金は1株当たり76円となりました。配当性向は前期の44.4%から今期は44.5%と安定的に推移しています。今後も安定配当の方針を継続していく予定とのことです。

今後の展望

ワキタは2022年4月に新中期経営計画「2025 中期経営計画」をスタートさせています。その中で「安定から成長へ」を目標に、ネットワーク展開建設ICTの強化介護事業の拡充人材戦略に注力していく方針です。これらの施策を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。短期的には仕入価格上昇への対応が課題ですが、中長期的には建機事業や介護事業の拡大など、様々な取り組みによって更なる成長が期待できそうです。

編集部のまとめ

ワキタは建機、商事、不動産の3事業を展開する大手企業です。今期は売上高は順調に増加しましたが、利益率が低下傾向にあり、仕入価格上昇への対応と地域間格差の解消が課題となっています。一方で、新中期経営計画に基づいた成長戦略にも注目が集まっています。今後の建機レンタル、介護事業の拡大など、幅広い事業領域での取り組みに期待がかかっています。株主還元面でも配当の安定性が高く、投資家にとっても魅力的な企業と言えるでしょう。

株式会社ワキタの決算日や配当についてまとめました。

ワキタの決算日は2月末日で、四半期決算は5月・8月・11月・2月の年4回実施しています。配当については、2023年5月に1株当たり38円の期末配当を実施し、年間配当金は1株当たり76円となりました。今後も安定配当の方針を継続していく予定とのことです。

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