ヤマトインターナショナル株式会社(証券コード:81270)の直近の決算報告書を分析してみましたので、分かりやすくご紹介させていただきます。
おしゃれなアパレルブランドを展開する老舗企業のプロフィールや業績、そして今後の展望について、ぜひ一緒にチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: ヤマトインターナショナル株式会社
証券コード: 81270
決算期: 8月31日
ヤマトインターナショナル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ヤマトインターナショナル株式会社の決算期は8月31日で、四半期決算は2月末、5月末、11月末と年3回行われています。
最新の決算報告は2024年7月12日に発表されたものです。
主な事業
ヤマトインターナショナルは、1963年に創業したアパレル・ファッション企業です。
主力ブランド「クロコダイル」を中心に、「CITERA」「Penfield」「Lightning Bolt」など、多彩なブランドを展開しています。
アパレル製品の企画・製造・販売を行う繊維製品製造販売事業と、自社ビルの不動産賃貸事業の2つが主要な事業となっています。
今期の業績と利益率は?
2024年5月期第3四半期の業績は、売上高162億38百万円、営業利益3億82百万円、経常利益4億56百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3億42百万円となりました。
売上高は前年同期比1.2%増加し、収益面でも堅調に推移しています。しかし、物価高や金利上昇の影響で利益率は低下傾向にあります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は160億円前後で推移しており、安定的な事業基盤を築いてきました。
一方で、営業利益は38億円から34億円まで減少しており、収益性の改善が課題となっています。
今後は新ブランドの立ち上げや既存ブランドの強化などに注力し、業績の回復を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月末時点の総資産は242億94百万円と前期末比18億17百万円増加しました。
流動資産は112億18百万円、固定資産は130億75百万円となっています。
資産の部
現金及び預金が38億54百万円と前期末から9億63百万円減少しましたが、商品及び製品が30億29百万円と11億99百万円増加するなど、在庫の増加に伴い流動資産が全体的に増加しています。
一方、固定資産は投資有価証券の増加により130億75百万円と前期末比11億14百万円増加しました。
負債の部
流動負債は55億24百万円と前期末比11億65百万円増加しました。これは電子記録債務が10億91百万円増加したことなどが主な要因です。
固定負債は13億71百万円と前期末比52百万円増加しました。
純資産の部
純資産は173億98百万円と前期末比5億99百万円増加しました。自己資本比率は71.6%で、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
直近のROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は2.3%となっています。
利益面での課題はありますが、財務体質は健全に推移しています。
今後は売上の拡大と収益性の改善に取り組み、ROAとROEの向上を目指していきます。
キャッシュフロー
四半期報告書には直近のキャッシュフロー計算書の情報がないため詳細は不明ですが、手元流動性資金は62億54百万円と前期末比9億63百万円減少しています。
営業活動によるキャッシュ・フローの改善と、投資活動や財務活動のコントロールが課題となりそうです。
配当の支払額
2024年11月に1株6円、2024年4月に1株6円の年間12円の配当を実施しました。
この配当水準は、業績やキャッシュフロー、株主還元方針などを総合的に勘案して決定されていると考えられます。
今後の展望
ヤマトインターナショナルは中期ビジョン「Yamato 2026」に掲げた通り、既存顧客の満足度向上と新規顧客の獲得に注力していきます。
主力ブランド「クロコダイル」の強化や新ブランド「CITERA」の育成、海外ブランドの展開など、多角的な取り組みを行うことで、持続的な成長を目指します。
また、物流の自動化や省人化を進めるなど、コスト管理にも注力し、収益力の向上を図ります。
編集部のまとめ
ヤマトインターナショナルは長い歴史と実績を持つ老舗アパレル企業ですが、時代とともに変化し続けています。
既存ブランドの強化と新しい成長機会の開拓を進めながら、収益性の向上にも取り組んでいます。
2024年11月と2024年4月に1株6円ずつ、年間合計12円の配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。
今後の成長に期待が高まる企業といえるでしょう。
ヤマトインターナショナル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヤマトインターナショナル株式会社の決算期は8月31日で、四半期決算は2月、5月、11月に行われています。
直近では2024年7月12日に2024年5月期第3四半期の決算が発表されました。
配当は年間12円(1株6円×2回)の水準を維持しており、株主還元にも力を入れています。
中期ビジョン「Yamato 2026」に基づき、既存ブランドの強化と新規事業の展開を進め、収益性の向上にも取り組んでいます。