新光商事株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。前年同期比で売上高は0.03%増加し、営業利益は7.6%減少と健闘する結果となりました。自動車電装機器関連製品は好調に推移したものの、OA機器関連の低調により全体的には前年同期並みの実績となりました。
企業情報
企業名: 新光商事株式会社
証券コード: 81410
決算期: 3月期
新光商事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
新光商事株式会社の決算日は3月31日です。2024年2月14日に2023年12月期第3四半期決算が発表されました。年間決算は5月上旬に行われます。
主な事業
新光商事株式会社は、電子部品事業、アセンブリ事業、その他の事業を展開しています。電子部品の販売を主軸とする電子部品事業では、自動車電装機器やOA機器、産業機器などを取り扱っています。アセンブリ事業では、娯楽機器を中心としたアセンブリ製品の製造販売を行っています。その他の事業では、電子機器のほかにもマイクロコンピュータのソフトウェア受託開発なども行っています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期における売上高は1,332億8百万円で、前年同期比0.03%増加しました。営業利益は48億78百万円と7.6%減少しています。このように、全体としては前年同期並みの実績となりました。利益率については、営業利益率は3.7%、経常利益率は3.6%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は2022年3月期が1,790億76百万円、2023年3月期が1,790億76百万円と横ばいでしたが、今期第3四半期までの売上高は1,332億8百万円となっています。利益面では、2022年3月期の営業利益53億85百万円に対し、2023年3月期は47億６百万円と減少したものの、今期第3四半期は48億78百万円と持ち直しの傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
新光商事株式会社の当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,023億52百万円で、前連結会計年度末に比べ35億24百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が61億85百万円減少した一方で、商品及び製品が66億80百万円、現金及び預金が17億60百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が25億8百万円、長期借入金が10億円増加した一方で、未払金が13億50百万円、1年内返済予定の長期借入金が10億円、未払法人税等が8億27百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が12億12百万円、利益剰余金が9億59百万円、その他有価証券評価差額金が4億97百万円増加したことにより、純資産合計は553億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億59百万円増加しています。
ROAとROE
新光商事株式会社のROAは前連結会計年度末が3.9%、当第3四半期連結会計期間末が3.1%となっています。ROEは前連結会計年度末が9.6%、当第3四半期連結会計期間末が7.7%となっています。ROAは若干低下しましたが、ROEはまだ高水準を維持しています。これは、自己資本比率が53.3%と健全な財務体質を維持していることがその理由です。
キャッシュフロー
新光商事株式会社の当第3四半期連結会計期間末の現金及び預金は126億89百万円と、前連結会計年度末に比べ17億60百万円増加しています。営業活動によるキャッシュ・フローは27億62百万円のプラスで、投資活動によるキャッシュ・フローは3億54百万円のマイナスとなっています。また、財務活動によるキャッシュ・フローは11億4百万円のマイナスとなりました。
配当の支払額
新光商事株式会社は、2023年5月30日開催の取締役会において、1株当たり40円の期末配当を決議しました。また、2023年10月31日開催の取締役会において、1株当たり26円50銭の中間配当を決議しました。この結果、年間配当金は66円50銭となります。
今後の展望
新光商事株式会社は、自動車電装機器関連や産業機器関連など主要分野の需要は堅調に推移すると見込んでいますが、一方でOA機器関連の低調や世界的なインフレ、中国経済の低迷などの影響も懸念されます。このような環境下において、新光商事株式会社は収益力の向上と経営の効率化に取り組み、業績の拡大と企業価値の向上に努めていく方針です。
編集部のまとめ
新光商事株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、前年同期並みの売上高を維持しつつ、営業利益は若干減少しましたが、健全な経営体質を維持しています。自動車電装機器関連の好調と娯楽機器関連の強さが支えとなっており、今後も収益力の向上と経営の効率化に取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
新光商事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新光商事株式会社の決算日は3月31日で、年間決算は5月上旬に行われます。配当金は年間66円50銭で、1株当たり中間配当26円50銭、期末配当40円が支払われます。今後も安定した配当を維持していくことが期待されます。
