半導体シリコンウエハー大手の三益半導体工業株式会社の決算内容をお届けします。同社は国内有数の半導体関連企業で、国内外の大手メーカーに製品を供給しています。最新の決算は順調で、売上高、経常利益ともに増加を果たしました。今後も設備投資や自社製品開発に注力し、業績の拡大を目指していく方針です。
企業情報
企業名: 三益半導体工業株式会社
証券コード: E02677
決算期: 2023年5月31日
三益半導体工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三益半導体工業株式会社の決算日は5月31日です。決算は年1回の6月から5月までの会計年度で行われています。決算短信の提出は1月末と7月中旬の年2回行われます。
主な事業
三益半導体工業株式会社は、主にシリコンウエハーの製造・販売を手掛けています。半導体事業部、産商事業部、エンジニアリング事業部の3つの事業部門に分かれています。半導体事業部では高品質なシリコンウエハーを製造し、産商事業部では自社開発製品の販売、エンジニアリング事業部では設備の開発・製造を行っています。最先端の加工技術と生産性の向上に努め、国内外の電子機器メーカーに製品を供給しています。
今期の業績と利益率は?
三益半導体工業の2023年5月期第2四半期の売上高は44,018百万円と、前年同期比で2.6%の増収となりました。一方で、営業利益は6,670百万円、経常利益は6,713百万円と、それぞれ前年同期比で5.5%、4.4%の減益となりました。利益率は高水準を維持していますが、一部で減益となりました。
売上・利益の推移
三益半導体工業の直近の売上高は2023年5月期第2四半期の44,018百万円です。前年同期の42,902百万円から2.6%増加しています。一方で、経常利益は6,713百万円と前年同期比で4.4%減少しました。同社は、半導体需要の増加を背景に売上高を伸ばしつつ、利益率の維持にも努めています。
四半期連結貸借対照表について
三益半導体工業の2023年11月30日時点の四半期貸借対照表を見ると、総資産は119,602百万円で、前期末比4,737百万円の減少となっています。一方、負債合計は39,529百万円と8,413百万円減少し、純資産は80,073百万円と堅調に推移しています。財務基盤は引き続き健全な状態を維持しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が17,232百万円と前期末比4,008百万円減少しました。一方で、有形固定資産が49,333百万円と増加しており、生産設備への積極的な投資を示しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が26,752百万円と大幅に減少しています。これは仕入債務の圧縮が進んだことを示しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が47,096百万円と着実に増加しており、財務体質の強化が進んでいます。自己資本比率も66.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
三益半導体工業のROA(総資産経常利益率)は5.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.8%となっています。前期と比べてROAは微減したものの、ROEは増加しており、安定した収益性と資本効率の高さが確認できます。同社は設備投資を積極的に行いながら、収益力の維持に注力していると評価できます。
キャッシュフロー
2023年11月期第2四半期の営業キャッシュ・フローは8,869百万円の収入となりました。一方で、投資キャッシュ・フローは11,847百万円の支出となり、設備投資に多額の資金が投入されていることがわかります。財務キャッシュ・フローは1,035百万円の支出でした。全体として現金及び現金同等物は4,008百万円減少し、四半期末残高は17,232百万円となっています。
配当の支払額
三益半導体工業は株主還元にも積極的で、年間配当金は64円を計画しています。直近の中間配当は32円、期末配当も32円を予定しており、高い水準の配当を維持しています。今後も安定的な配当を続けていくと見られます。
今後の展望
三益半導体工業は、新工場の建設など、積極的な設備投資に力を入れています。また、自社開発製品の拡販や最先端加工技術の推進にも取り組んでおり、今後の業績拡大に期待がかかっています。半導体需要の増加を背景に、さらなる成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
三益半導体工業株式会社は、国内外の大手半導体メーカーに高品質なシリコンウエハーを供給する大手企業です。決算内容を見ると、売上高は増加傾向にあり、足元の業績も堅調に推移しています。財務基盤も健全で、設備投資や自社開発製品の強化にも積極的に取り組んでいることから、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
三益半導体工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三益半導体工業の決算日は5月31日で、年1回の決算です。配当は年2回の中間配当と期末配当で、合計64円を予定しています。同社は安定的な配当を維持しながら、設備投資や新製品開発にも力を入れており、今後の業績拡大に期待がかかっています。