三益半導体工業株式会社の決算報告書を拝見しましたが、好業績を維持していることがわかりました。売上高は64,703百万円と前年同期比で6.5%減収となりましたが、経常利益は9,057百万円と6.8%減少したものの、依然として高い収益性を確保することができました。設備投資は増加傾向にあり、長期的な事業基盤の強化に取り組んでいる様子です。これからも半導体市場の変化に合わせて柔軟に対応し、安定した業績の維持が期待されます。
企業情報
企業名: 三益半導体工業株式会社
証券コード: E02677
決算期: 5月31日
三益半導体工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
三益半導体工業株式会社は、毎年6月1日から翌年5月31日までの1年間を事業年度としています。そのため、決算日は5月31日となります。また、四半期報告書は2月28日、5月31日、8月31日、11月30日に提出されます。
主な事業
三益半導体工業株式会社は、半導体シリコンウエハーの製造・販売を主な事業としています。特に、半導体デバイス市場向けの高品質な製品の提供に注力しています。同社は3つの事業部門から構成されており、それぞれが密接に連携しながら技術力の向上と生産性の向上に取り組んでいます。同社は国内有数の半導体シリコンウエハーメーカーとして、半導体産業の発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期累計期間の業績は、売上高64,703百万円、経常利益9,057百万円、四半期純利益6,347百万円と、前年同期比でそれぞれ6.5%、6.8%、5.7%の減少となりました。しかしながら、営業利益率は14.0%と高い水準を維持しており、同社の高い収益性が引き続き確認できます。デバイス市場における在庫調整の影響がありましたが、設備投資の堅調な推移により中長期的な成長が期待できる状況です。
売上・利益の推移
売上高は、前事業年度90,936百万円から当第3四半期累計期間では64,703百万円と減少しました。一方で、経常利益は前事業年度の11,001百万円から当第3四半期累計期間では9,057百万円と減少したものの、依然として高い収益力を維持しています。これは同社の技術力と高付加価値製品への注力が功を奏した結果だと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について個別財務諸表ベースで確認します。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は116,331百万円で、前事業年度末から8,008百万円減少しています。これは主に、売上債権の減少によるものです。一方で、有形固定資産は48,173百万円と前事業年度末から10,390百万円増加しており、積極的な設備投資が行われていることがわかります。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は35,577百万円で、前事業年度末から12,365百万円減少しています。これは主に、仕入債務の減少によるものです。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産合計は80,754百万円で、前事業年度末から4,291百万円増加しています。これは主に、利益剰余金の積み上がりによるものです。自己資本比率は69.4%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは前事業年度末の6.1%から当第3四半期会計期間末で5.5%に低下しています。一方、ROEは前事業年度末の10.0%から当第3四半期会計期間末で7.9%に低下しています。これは主に、総資産および自己資本が増加したものの、経常利益が減少したことが影響しています。しかし、依然として高い収益性を維持しており、今後の事業拡大によりさらなる向上が期待できます。
キャッシュフロー
四半期キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細な情報は開示されていませんが、同社は設備投資を積極的に行っていることから、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっているものと推察されます。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的に確保されていると考えられ、財務体質の健全性は維持されていると評価できます。
配当の支払額
同社は株主還元に積極的に取り組んでおり、当第3四半期累計期間では1株当たり配当金64円を実施しています。前事業年度の年間配当金も64円と高水準を維持しており、今後も株主への利益還元に注力していくと考えられます。
今後の展望
同社は、今後も半導体市場の成長に合わせて、最先端加工技術の推進と低コスト化の両立を目指していく方針です。特に、自社開発製品の拡販に注力することで、収益性の向上を図っていく計画です。また、大規模な設備投資も進めており、中長期的な事業基盤の強化を進めています。これらの取り組みにより、持続的な成長と企業価値の向上が期待できます。
編集部のまとめ
三益半導体工業株式会社は、半導体シリコンウエハーの製造・販売を主力事業とする企業です。当第3四半期の業績はデバイス市場の在庫調整の影響を受けたものの、高い収益性を維持しています。設備投資の増加や自社開発製品の強化など、中長期的な成長に向けて積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。今後も同社の業績動向に注目していく必要がありますが、半導体市場の成長と同社の技術力を活かした事業展開により、さらなる飛躍が期待できると考えられます。
三益半導体工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三益半導体工業株式会社の決算日は5月31日です。当期の年間配当金は1株当たり64円と高水準を維持しており、株主還元に積極的に取り組んでいることがわかりました。今後も同社の事業動向と株式パフォーマンスに注目していきたいと思います。
