株式会社立花エレテックの第95期第3四半期の決算報告書が発表されました。2023年4月1日から12月31日までの9ヵ月間の業績を見ると、売上高は1,707億76百万円と前年同期比1.3%の増加となりました。また、営業利益は86億64百万円と19.5%の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は64億70百万円と15.2%の増加と、各段階の利益も好調に推移しました。
企業情報
企業名: 株式会社立花エレテック
証券コード: 81590
決算期: 2024年3月期
株式会社立花エレテックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社立花エレテックは、3月31日が決算日となっています。本決算は5月下旬に発表され、第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算は2月中旬に開示されました。
主な事業
株式会社立花エレテックは、産業用電子機器・デバイスの販売を主要事業としています。FAシステム事業では、プログラマブルコントローラーやインバーターなどの制御機器やシステム提案を行い、半導体デバイス事業では半導体素子の販売、施設事業では受配電設備やLED照明の販売などを手掛けています。さらに、ロボット技術やM2Mなどの先進技術活用によるソリューション提案にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,707億76百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益86億64百万円(同19.5%増)、経常利益93億44百万円(同17.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益64億70百万円(同15.2%増)と、売上高、各利益ともに第3四半期として過去最高の実績となりました。営業利益率は5.1%と前年同期の4.3%から改善しています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高は、2022年3月期が2,272億66百万円、2023年3月期が2,274億66百万円、2024年3月期第3四半期が1,707億76百万円と推移しています。一方、利益面では、営業利益が2022年3月期110億1百万円、2023年3月期88億41百万円、2024年3月期第3四半期86億64百万円となっています。売上高は堅調に推移しており、利益面でも前年同期比で増加するなど、良好な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は1,729億56百万円と前連結会計年度末より193億20百万円増加しました。主な要因は、棚卸資産の増加122億8百万円、投資有価証券の増加26億40百万円などです。一方、負債合計は839億86百万円と149億92百万円増加し、純資産合計は889億69百万円と43億28百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,402億66百万円と大幅に増加しています。これは、受取手形、売掛金及び契約資産の増加1,143百万円、棚卸資産の増加122億8百万円などが主な要因です。一方、固定資産は326億89百万円と増加しており、投資有価証券の増加26億40百万円が主な要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が799億55百万円と大きく増加しています。これは、支払手形及び買掛金の増加55億60百万円、短期借入金の増加90億33百万円などが主な要因です。固定負債は40億31百万円と増加しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が787億32百万円と増加しており、利益剰余金の増加40億7百万円が主な要因となっています。また、その他の包括利益累計額が102億36百万円と増加しています。
ROAとROE
ROAは直近3期で2022年3月期5.1%、2023年3月期5.1%、2024年3月期第3四半期4.4%と推移しています。またROEは、2022年3月期9.3%、2023年3月期9.3%、2024年3月期第3四半期7.3%となっています。ROAは5%前後を維持し、ROEも7%台を確保するなど、一定の収益性を確保できています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書については開示されていないため、詳細は不明です。ただし、現金及び預金が112億66百万円と前期末からわずかに減少しており、事業活動によるキャッシュ・インが一定程度確保できているものと推察されます。
配当の支払額
2023年5月22日と11月7日の取締役会で、年間100円の配当を決議しています。この結果、年間で2,462百万円の配当を実施する計画となっています。今後も、株主還元の充実化を図っていくことが期待されます。
今後の展望
今後の経営環境については、資源価格の上昇や円安による物価上昇、さらにはウクライナ情勢の影響などリスク要因も散見されるものの、経済活動の正常化に向けた動きが見られることから、引き続き堅調な業績が期待できると考えます。また、ロボットやM2M、3Dプリンターなどの先進技術を活用したソリューション提案を強化することで、中長期的な成長と収益力の向上につなげていくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
株式会社立花エレテックの2023年12月期第3四半期決算は、売上高、各段階の利益ともに3期連続で過去最高を更新するなど、堅調な業績推移が確認できました。資産・負債・純資産の各項目も前期末から改善し、ROA・ROEも一定水準を確保するなど、財務体質の健全性も維持できています。また、株主還元面でも年間100円配当を計画するなど、株主重視の経営姿勢を示しています。今後も先進技術の活用による新しい価値提案を進めることで、持続的な成長が期待できる企業だと評価できます。
株式会社立花エレテックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社立花エレテックは3月31日が決算日で、5月下旬に本決算を、2月中旬に第3四半期決算を発表しています。また、配当については年間100円を計画しており、2,462百万円の配当を実施する予定です。今後も、株主還元の充実化を図っていくことが期待されています。