SRSホールディングス株式会社の決算が発表されました。売上高は前年同期比10.5%増加し、経常利益は前年同期から2,260百万円増加と大幅な増益となりました。訪日外国人の増加や新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、社会経済活動の正常化が進んだことが業績回復に寄与しています。
企業情報
企業名: SRSホールディングス株式会社
証券コード: 8630
決算期: 3月期
SRSホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SRSホールディングス株式会社の決算は3月期で、年に4回四半期決算を行っています。直近の決算は令和5年12月31日で、次の決算は令和6年3月31日に予定されています。
主な事業
SRSホールディングス株式会社は外食事業を中心に展開しています。主な業態には「和食さと」「にぎり長次郎」「天丼・天ぷら本舗 さん天」「家族亭」など、多様な飲食店を運営しています。
また、グループ会社のM&Sフードサービス株式会社を通じて、「ポポラマーマ」「ミスタードーナツ」「ドトールコーヒー」などの飲食店も展開しています。
今期の業績と利益率は?
SRSホールディングス株式会社の今期(令和5年4月1日~令和5年12月31日)の業績は、売上高が44,505百万円と前年同期比10.5%増と大幅に伸びました。
また、経常利益は1,599百万円と前年同期から2,260百万円の増加となり、黒字に転換しました。
この結果、営業利益率は3.6%と前年同期の赤字から大幅に改善しました。
売上・利益の推移
SRSホールディングス株式会社の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響で前年同期に40,266百万円まで落ち込みましたが、今期は44,505百万円と回復傾向にあります。
一方、経常利益は前年同期の赤字661百万円から、今期は1,599百万円と大幅に改善しました。
これは、感染症対策による生産性の向上や原材料価格高騰への対応策が功を奏したためです。
四半期連結貸借対照表について
SRSホールディングス株式会社の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は35,133百万円となり、前期末から756百万円増加しました。
流動資産は16,904百万円で、現金及び預金の減少があったものの、売掛金の増加や原材料在庫の拡大により全体として増加しています。
固定資産は18,113百万円で、主に建物の増加などにより増加しました。
負債の部
負債合計は19,815百万円となり、前期末から505百万円減少しました。
流動負債は買掛金の増加などにより9,569百万円に増加しましたが、固定負債では社債の減少などにより10,245百万円に減少しました。
純資産の部
純資産は15,317百万円となり、前期末から1,262百万円増加しました。
この結果、自己資本比率は42.5%となり、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
SRSホールディングス株式会社のROA(総資産経常利益率)は前期の△1.9%から、今期は4.6%と大幅に改善しています。
また、ROE(自己資本利益率)も前期の△5.0%から、今期は10.2%まで上昇しました。
これは、経常利益の黒字化により収益性が改善したことが主な要因です。
キャッシュフロー
SRSホールディングス株式会社の営業キャッシュ・フローは前期の△1,846百万円から改善し、今期は1,826百万円の黒字となりました。
これは、売上高の回復や原価率の低下により収益性が改善したことが主な要因です。
一方、投資キャッシュ・フローは店舗の新設や改装などにより△971百万円の支出となりました。
配当の支払額
SRSホールディングス株式会社は、当期は配当を見送りとなりました。
前期は1株当たり5円の配当を行っていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による業績低迷を踏まえ、内部留保の確保に注力する方針のようです。
今後の展望
SRSホールディングス株式会社は、コロナ影響からの早期回復と既存事業の収益力強化を最重要課題としています。
今後は、店舗モデル改革やデジタル化の推進など、生産性向上に向けた取り組みを加速することで、収益性のさらなる向上を目指します。
また、中食需要の取り込みなど、新しい事業領域の開発にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
SRSホールディングス株式会社の決算は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、大幅な増収・増益となりました。
特に、経常利益の黒字化や自己資本比率の向上など、財務体質の改善が進んでいます。
今後は既存事業の収益力強化とともに、新しい事業展開にも注力することで、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
SRSホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SRSホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、年間4回の四半期決算を行っています。
配当については、直近の決算では見送りとなりましたが、今後は業績回復に合わせて配当再開を検討していくものと期待されます。