株式会社タカキューの2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高は74億75百万円となり、前年同期比で15.1%減となったものの、経費削減策の効果により営業利益は7百万円と黒字化に転じています。また、純資産は18億45百万円の債務超過となっており、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる状況にありますが、様々な対応策に取り組んでいます。今後の動向に注目が集まります。
企業情報
企業名: 株式会社タカキュー
証券コード: E03093
決算期: 2月期
株式会社タカキューの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社タカキューの決算日は2月末日となっています。第3四半期は9月1日から11月30日までの3か月間の決算報告になります。
主な事業
株式会社タカキューは紳士服・婦人服の製造・販売を主な事業としています。タカキューブランドを中心に店舗展開を行っており、オーダースーツやカジュアル衣料品なども取り扱っています。アパレル業界では老舗企業の1社として知られています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は74億75百万円と前年同期比で15.1%減となりました。一方で経費削減に努めた結果、営業利益は7百万円の黒字化に転じています。また、四半期純利益は28百万円となりました。
売上・利益の推移
直近の第3四半期累計期間では売上高が減少傾向にあり、前年同期比で15.1%減となりました。一方で経費削減の効果により、営業利益は黒字化し、四半期純利益は28百万円を計上するなど、業績は改善傾向にあります。今後の更なる収支改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社タカキューは四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について単体ベースで分析します。
資産の部
当第3四半期会計期間末の資産合計は57億79百万円となり、前事業年度末から6億27百万円減少しています。主な要因は、現金及び預金が5億21百万円減少したことなどです。
負債の部
当第3四半期会計期間末の負債合計は76億24百万円となり、前事業年度末から7億16百万円減少しています。主な要因は、未払金が3億33百万円減少したことなどです。
純資産の部
当第3四半期会計期間末の純資産は△18億45百万円の債務超過となっており、前事業年度末から88百万円増加しています。このように依然として債務超過の状態が続いていますが、徐々に改善傾向にあります。
ROAとROE
当第3四半期会計期間末のROAは△30.2%、ROEは△31.9%となっています。前年同期と比べて改善傾向にあるものの、依然として低水準です。今後の更なる収支改善に期待がかかっています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載がありません。しかし、手元流動性の確保に向けて、当座貸越契約やコミットメントラインの活用を進めていることから、一定の手元資金は確保できていると考えられます。
配当の支払額
当社の直近の配当実績はありません。業績の回復と資本の健全化を優先しており、当面の間は無配が続くものと思われます。
今後の展望
タカキューは2024年2月期までに債務超過の解消を目指しています。そのため、事業構造改革の諸施策の実施や資本増強に向けた各種施策を検討・推進しています。具体的には、店舗の統廃合や在庫管理の徹底、販促費の見直しなどに取り組んでいます。また、金融機関との協調により、手元流動性の確保も図っていることから、今後の業績改善に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社タカキューは長年の歴史を持つ老舗アパレル企業ですが、近年の厳しい経営環境を受けて業績不振に陥っていました。しかし、この度の決算では収支改善の兆しが見え始めており、経営陣の取り組みが成果を上げつつあるようです。今後さらなる黒字化と債務超過の解消に向けた努力に期待が寄せられています。
株式会社タカキューの決算日や配当についてまとめました。
株式会社タカキューの決算日は毎年2月末日となっています。また、同社の配当実績はこれまで特にありませんが、今後の業績回復と資本の健全化に注力することから、当面の間は無配が続くものと考えられます。