株式会社東天紅の2023年11月期の第3四半期決算が発表されました。飲食業やEC事業の需要回復などにより、売上高は前年同期比31.3%増加と大幅に改善され、営業利益も黒字化を果たしました。この決算を通して、感染症対策への適応と新たな需要開拓への取り組みが功を奏したことが分かりました。
企業情報
企業名: 株式会社東天紅
証券コード: 81810
決算期: 2月期
株式会社東天紅の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東天紅は2月決算の企業で、第3四半期の決算期間は2023年9月1日から11月30日までとなります。
主な事業
株式会社東天紅は、飲食業と不動産賃貸業を主な事業としています。中心となる飲食事業では、上野店を中心としたグループレストランや、EC事業の「おうちで東天紅」などに取り組んでいます。また、東京・台東区の不動産賃貸も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は前年同期比31.3%増の33億8,450万円と大幅に改善されました。営業利益も2億5,422万円と黒字化を達成しています。感染症の影響が和らぎ、飲食店需要が回復したことが主な要因です。また、EC事業の売上拡大や、コスト削減策が奏功した結果、収益性も改善されました。
売上・利益の推移
売上高は前期までの減少傾向から上向きに転じ、今期第3四半期では33億8,450万円と大きく回復しました。一方、営業利益は前期まで赤字が続いていましたが、今期第3四半期には2億5,422万円の黒字に転じています。飲食需要の回復と経営改善策の効果が表れてきたと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社東天紅は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表の数値で見ていきます。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は1,048億8,549万円で、前事業年度末に比べ27億7,097万円減少しています。流動資産は106億3,293万円と増加した一方で、固定資産が944億5,256万円と減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は444億4,394万円で、前事業年度末に比べ6億222万円増加しています。買掛金の増加や店舗閉鎖に伴う未払金の計上などが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は604億4,154万円で、前事業年度末に比べ27億7,201万円減少しています。四半期純損失の計上が主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は第3四半期時点で2.16%となり、前年同期の-5.80%から大幅に改善しました。また、ROE(自己資本利益率)も-4.85%と前年同期の-9.32%から改善しています。売上高の回復と収益性の向上により、資産や自己資本の効率的な活用も進んでいると言えます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載がありませんが、前事業年度末の現金及び預金残高が72億7,284万円あり、当第3四半期会計期間末では101億6,777万円と増加しています。事業活動によるキャッシュ・フローの改善が見られるものと推測されます。
配当の支払額
当第3四半期累計期間において、株式会社東天紅は配当を行っていません。今後の業績動向を見極めながら、株主還元策を検討していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社東天紅は、飲食事業とEC事業の両輪で事業の拡大に取り組んでいきます。特に、EC事業の「おうちで東天紅」では、四季折々の旬の食材を活かした商品開発に力を入れ、販路拡大を図っています。また、ラグビーワールドカップのパブリックビューイング開催など、新たな売上創造にも挑戦しており、業績回復に向けた取り組みを強化しています。
編集部のまとめ
株式会社東天紅の2023年11月期第3四半期の決算は、飲食需要の回復と経営改善策の効果により大幅な業績改善を遂げました。売上高は前年同期比31.3%増、営業利益も黒字化を果たしています。感染症対策と新たな収益機会の開拓に積極的に取り組んでおり、今後の業績回復が期待できそうです。今後の配当や株主還元策にも注目したいところです。
株式会社東天紅の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東天紅は2月決算の企業で、第3四半期の決算期間は2023年9月1日から11月30日までとなります。2023年11月期第3四半期の業績は売上高・利益ともに大幅に改善され、業績回復の兆しが見られます。一方で、配当については今期第3四半期累計期間で行われていません。今後の業績動向を見ながら、株主還元策も検討していくことが期待されます。