株式会社ミスターマックス・ホールディングスの決算報告書を分析しました。今回の四半期決算では、売上高が前年同期比104.0%と大幅な増収を実現しました。利益面でも、経常利益が122.6%増の8億55百万円と好績を残すことができました。主力の衣料品や生活用品が堅調に推移したほか、新生活需要に合わせた家電製品やキッチン用品、インテリア用品の販売も好調でした。
企業情報
企業名: 株式会社ミスターマックス・ホールディングス
証券コード: E03103
決算期: 2024年3月1日〜2025年2月29日
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの決算日は2月末日で、決算発表は年4回行われています。第1四半期は3月1日から5月31日までの3ヶ月間、第2四半期は6月1日から8月31日までの3ヶ月間、第3四半期は9月1日から11月30日までの3ヶ月間、第4四半期は12月1日から2月29日までの3ヶ月間となっています。
主な事業
株式会社ミスターマックス・ホールディングスは、主に総合ディスカウントストア事業を展開しています。生活必需品を中心とした商品を毎日低価格で販売するエブリデイ・ローコストを徹底しており、「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」をコンセプトにした店舗展開を行っています。九州、中国、関東を中心に約300店舗を展開し、衣料品や日用品、食品、家電製品など幅広い商品ラインナップで地域の生活を支えている企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の業績では、売上高が前年同期比104.0%と増収を達成しました。一方で、売上総利益率は21.9%と若干低下しましたが、経費の抑制に努めた結果、営業利益は前年同期比116.6%増の8億44百万円となりました。経常利益も前年同期比122.6%増の8億55百万円と大幅な増益を果たしています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2022年2月期が約2,908億円、2023年2月期が約2,996億円と着実に拡大しており、今期第1四半期も約3,219億円と前年同期比104.0%の増収となっています。利益面では、経常利益が2022年2月期が約24億円、2023年2月期が約26億円、そして今期第1四半期が8億55百万円と伸長傾向にあります。コロナ禍の影響で一時的に減益となりましたが、徐々に回復基調にあると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では流動資産が222億8百万円、固定資産が641億9百万円となっています。負債の部では流動負債が301億39百万円、固定負債が220億67百万円となっており、自己資本比率は39.5%となっています。財務体質は安定しているといえるでしょう。
資産の部
流動資産は前期末から30億47百万円増加し、主な要因は商品の増加30億80百万円です。一方、固定資産は2億40百万円減少し、主な要因は差入保証金の減少1億3百万円などによるものです。総資産は前期末比28億6百万円増加しています。
負債の部
流動負債は前期末から33億55百万円増加し、主な要因は支払手形及び買掛金の増加20億94百万円などによるものです。固定負債は5億29百万円減少し、主な要因は長期借入金の減少15億円などによるものです。負債合計は前期末比28億25百万円増加しています。
純資産の部
純資産は前期末比18百万円減少の341億10百万円となっています。主な要因は利益剰余金の減少56百万円によるものです。自己資本比率は39.5%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
株式会社ミスターマックス・ホールディングスのROA(総資産利益率)は過去3年で2.9%前後で推移しており、ROE(自己資本利益率)は6.7%前後で推移しています。ROAは一定水準を維持しつつ、ROEは近年改善傾向にあります。これは、経常利益の増加に加え、自己資本の拡大が寄与していると考えられます。引き続き収益力の強化と財務体質の改善に取り組むことで、両指標の向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社ミスターマックス・ホールディングスのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは概ね安定しています。一方で、設備投資などの investing CF(投資キャッシュフロー)が大きく、financing CF(財務キャッシュフロー)では借入金の返済などで資金が流出しています。今後は、営業活動によるキャッシュインフローの増加と投資支出の抑制により、フリーキャッシュフローの改善が課題となると考えられます。
配当の支払額
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの配当については、2024年5月の定時株主総会において、1株当たり18円の期末配当が決議されました。これは前期比9円の減少となりますが、業績の回復を受けて、増配が期待されます。今後も株主還元を重視した経営を続けていくと考えられます。
今後の展望
株式会社ミスターマックス・ホールディングスは、プライベートブランド(PB)商品の拡大、店舗改装、ECの改良と普及を重点施策として掲げています。PB商品の拡大で収益力を高めつつ、店舗改装やECの強化により、お客様の利便性向上と顧客基盤の拡大を目指しています。加えて、経費の適切な管理と収益の改善により、持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ミスターマックス・ホールディングスは、「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」をコンセプトに、総合ディスカウントストアとしての地位を確立しています。今期の決算では、売上高、経常利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績を達成しました。今後もPB商品の拡大やECの強化などに注力し、収益力の向上と顧客基盤の拡大を目指していく方針です。株主還元にも積極的で、今期の配当も前期比減少ながら、業績の回復を示す明るい材料と言えるでしょう。
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ミスターマックス・ホールディングスの決算日は毎年2月末日で、年4回の決算発表を行っています。また、2024年5月の定時株主総会において、1株当たり18円の期末配当が決議されました。前期比9円の減少ですが、業績回復を受けて、今後の増配が期待されます。同社は総合ディスカウントストアとしての地位を確立し、プライベートブランドの拡大やECの強化などに注力することで、持続的な成長を目指しています。