この度、株式会社オークワの2024年2月期第1四半期の決算報告書が公表されました。オークワは関西を中心に展開する大手スーパーマーケットチェーンで、この決算では売上高が増加しつつも利益は減少しています。ですが、今後の新規出店や事業構造改革に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社オークワ
証券コード: 82170
決算期: 2024年2月期
株式会社オークワの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オークワの決算期は2月20日が期末日で、年1回の本決算となっています。第1四半期決算は5月20日を基準日に行われ、四半期報告書の提出は6月27日の予定です。
主な事業
株式会社オークワの主な事業はスーパーマーケット事業で、関西地方を中心に店舗展開しています。そのほかにも外食事業や農産物加工・配送事業などにも進出しています。多角化した事業展開で、地域に根差したサービスの提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期決算では、売上高は586億97百万円と前年同期比で0.8%の増加となりましたが、営業損失は38百万円となりました。売上は増加したものの、売上原価の上昇などにより、営業利益は前年同期の6百万円から悪化しています。
売上・利益の推移
直近の3期を見ると、売上高は2023年2月期が2,350億38百万円、2024年2月期第1四半期が586億97百万円となっています。一方、経常利益は2023年2月期が100億円、2024年2月期第1四半期は6百万円と大幅に減少しています。売上は堅調に推移するものの、利益率の悪化が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月20日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,310億19百万円となっています。前期末から14億76百万円減少していますが、これは主に現金及び預金の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が313億87百万円、固定資産が996億31百万円となっています。流動資産は主に現金及び預金の減少により減少しています。一方、固定資産は土地の増加などにより増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が367億98百万円、固定負債が165億36百万円となっています。流動負債は主に支払手形及び買掛金の増加により増加しましたが、固定負債は長期借入金の減少により減少しています。
純資産の部
純資産の部では、776億84百万円となっています。前期末から9億95百万円減少しており、これは主に利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は第1四半期では0.0%と低迷しています。一方、ROE(自己資本利益率)は第1四半期では-0.1%となっています。両指標とも前年同期より悪化している状況です。これは売上総利益率の低下が主な要因と考えられます。今後の業績改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス2億92百万円となっています。これは主に税金等の支払いによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは18億56百万円のマイナスで、主に有形固定資産の取得による支出によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは5億12百万円のマイナスとなっています。全体としてキャッシュ・ポジションは減少基調にあります。
配当の支払額
2024年2月期の期末配当金は1株当たり13円の配当を予定しています。これは前期と同額の配当となります。安定的な配当政策を維持しつつ、収益力向上を目指していく方針です。
今後の展望
オークワグループは2027年2月期を最終年度とする新たな中期経営計画に取り組んでおり、「業態の再構築」、「店舗生産性の向上」、「オークワブランド商品の拡大」、「マーケティング戦略の構築」などに重点的に取り組む方針です。事業構造の改善により、収益力の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社オークワの2024年2月期第1四半期決算は、売上高は堅調に推移したものの、利益面での課題が浮き彫りになりました。事業構造改革やコスト削減に取り組み、収益力の向上を目指していく方針です。今後の業績改善に期待が高まっています。
株式会社オークワの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オークワの決算期は2月20日が期末日で、年1回の本決算を行っています。第1四半期決算は5月20日を基準日に行われ、四半期報告書の提出は6月27日の予定です。また、2024年2月期の期末配当金は1株当たり13円を予定しており、前期と同額の配当を維持する方針です。