株式会社松屋の2023年11月期第3四半期決算報告が公表されました!売上高は30,143百万円と前年同期比21.9%の大幅な増収となっています。利益も前年同期に比べ大幅に増加しており、好調な業績が窺えます。この決算報告を詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社松屋
証券コード: E03017
決算期: 2023年11月期(第155期)
株式会社松屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社松屋の決算日は2月28日です。第3四半期決算(2023年9月1日~11月30日)の決算発表が2024年1月12日に行われました。
主な事業
株式会社松屋は百貨店事業を中核としており、銀座店を中心に店舗展開しています。また、飲食事業やビル総合サービスおよび広告事業も手がけています。百貨店事業では、高級ブランド品の販売やイベントの開催などを通じて、銀座の街にふさわしい消費価値と文化価値の提供に努めています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の連結業績は、売上高30,143百万円、営業利益2,078百万円と、前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。また、経常利益は2,047百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,030百万円と、いずれも前年同期を大きく上回りました。
売上・利益の推移
株式会社松屋の直近の売上高は2022年2月期34,400百万円、2023年2月期は34,400百万円と横ばいで推移していましたが、2023年11月期第3四半期では30,143百万円と大幅な増収となりました。利益面では、2022年2月期の経常利益261百万円から2023年2月期は4,383百万円にまで回復し、2023年11月期第3四半期では2,047百万円と高い水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が67,396百万円となっています。前期末比3,507百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,877百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が2,172百万円増加、投資有価証券が1,884百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,320百万円増加した一方で、借入金が720百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,764百万円増加、その他有価証券評価差額金が915百万円増加するなど、25,611百万円となりました。
ROAとROE
株式会社松屋のROA(総資産経常利益率)は3.0%、ROE(自己資本利益率)は8.0%となっています。前期と比べROAは上昇、ROEは横ばいと良好な水準を維持しています。これは、売上高の回復や経費削減などにより、収益性が向上したことによります。
キャッシュフロー
2023年11月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,239百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが△1,134百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△1,002百万円となりました。この結果、現金及び現金同等物が1,877百万円減少し、6,309百万円となりました。
配当の支払額
株式会社松屋は、2023年10月12日開催の取締役会において、1株当たり2.5円の中間配当を実施することを決議しました。年間配当予想は5円を見込んでいます。
今後の展望
今後の事業戦略としては、百貨店事業の収益力強化や事業ポートフォリオの見直しなどに取り組むとしています。また、ESG経営の推進やコーポレート・ガバナンスの強化にも注力していく方針です。これらの施策を通じて、持続可能な成長の実現を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社松屋の2023年11月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に改善しており、経営の復調が進んでいることがわかります。特に百貨店事業の業績回復が目立ち、新型コロナ禍からの収益力強化に向けた取り組みが功を奏しているといえます。今後も、デジタル化の推進やESG経営の強化など、中長期的な成長戦略を着実に実行していくことが期待されます。
株式会社松屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社松屋の決算日は2月28日で、第3四半期決算の発表は2024年1月12日に行われました。2023年11月期の配当は、1株当たり5円を見込んでおり、中間配当として2.5円を既に支払っています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。