株式会社大和の2024年第1四半期の決算結果がリリースされました。売上高は前年同期比5.2%増の42億1千6百万円と、前年同期を上回ることができました。また、経常利益は1億3千2百万円と、こちらも前年同期より減少したものの堅調な結果となりました。引き続き、「新しい商品と企画」を軸に事業展開を進めている同社の今期業績に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社大和
証券コード: E03025
決算期: 2月
株式会社大和の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大和の決算期は2月です。四半期報告書は3月、5月、8月、11月に公表されます。
主な事業
株式会社大和は、石川県金沢市を本拠地とする百貨店を中心とした企業グループです。百貨店業を中心に、ホテル業、出版業、飲食業などさまざまな事業を展開しています。金沢の老舗百貨店「香林坊店」をはじめ、富山店などの店舗を展開しており、地域に根差した事業活動を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比5.2%増の42億1千6百万円となり、好調な結果となりました。利益面では、経常利益が1億3千2百万円と前年同期より減少しましたが、これは情報システムの更改に伴う償却費の増加などが影響したものと考えられます。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比5.2%増加し、42億1千6百万円となりました。一方で経常利益は1億3千2百万円と前年同期比33.9%減少しています。これは、情報システム投資に関連した費用が増加したことが主な要因とみられます。今後は、新規顧客の取り込みや既存顧客の囲い込みなどにより、売上の持続的な成長と利益率の改善を目指していくことが重要となります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社大和の当第1四半期連結貸借対照表を見ると、資産は287億4千3百万円、負債は237億7千9百万円、純資産は49億6千3百万円となっています。前期末と比べると、総資産は11億4千万円増加し、純資産も4億8千万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が26億8千1百万円、受取手形及び売掛金が18億9千9百万円、商品及び製品が14億1千1百万円となっています。前期末と比べると、現金及び預金が6億2千6百万円増加しているほか、受取手形及び売掛金が2億3千6百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が25億1千3百万円、契約負債が46億6千6百万円、短期借入金が63億1千2百万円となっています。前期末と比べると、支払手形及び買掛金が2億5千9百万円減少しているものの、短期借入金が10億7千3百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1億円、資本剰余金が15億9千5百万円、利益剰余金が18億6千2百万円となっています。前期末と比べると、利益剰余金が1億3千2百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社大和のROA(総資産利益率)は0.5%、ROE(自己資本利益率)は2.7%となっています。前年同期と比較すると、ROAは1.0ポイント減少、ROEは1.8ポイント減少しています。これは、売上高の増加に対して利益の伸びが追いついていないことが主な要因と考えられます。今後は、収益性の向上に向けた取り組みが重要になってくると思われます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは5億4千6百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは3億5千3百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは3億3千3百万円のプラスとなっています。営業活動によるキャッシュ・フローの増加を中心に、全体としては現金及び預金が増加しています。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間における配当の支払はありませんでした。同社は通期での配当を検討しており、株主還元の充実が課題となっています。今後、業績の回復と安定化を図りつつ、適切な利益配分を行っていくことが求められます。
今後の展望
株式会社大和は、引き続き「新しい商品と企画」を機軸に、重点顧客層の深耕と次世代顧客の獲得に取り組んでいくとしています。また、情報システムの更改などの先行投資が一巡したことで、利益率の改善も期待されます。地域密着型の百貨店として確固たる地位を築いている同社の今後の業績動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社大和の2024年第1四半期決算は前年同期比増収ながら減益となりました。これは、情報システムの更改に伴う費用の増加が主因と考えられます。今後は、収益性の改善とともに、新規顧客の取り込みや既存顧客の囲い込みなどによる売上拡大が課題になると思われます。地域に根差した事業展開を行っており、今後の業績動向に注目が集まっています。
株式会社大和の決算日や配当についてまとめました。
株式会社大和の決算期は2月で、四半期報告書は3月、5月、8月、11月に公表されます。当第1四半期の業績は増収ながら減益となりましたが、今後の情報システム投資の一巡などを背景に収益性の改善が期待されます。配当については、通期での検討となっており、株主還元の充実が課題となっています。