株式会社さいか屋の2023年11月期第1四半期決算が発表されました。過去9期ぶりの黒字化を達成し、事業構造改善の成果が徐々に表れてきています。さいか屋は「百貨店事業」「テナント事業」「金地金等買取事業」の3本柱で事業展開しており、今期も売上高や利益の増加が期待されています。
企業情報
企業名: 株式会社さいか屋
証券コード: E03044
決算期: 8月31日
株式会社さいか屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社さいか屋の決算期は8月31日です。第1四半期の決算発表は2024年1月15日に行われています。
主な事業
株式会社さいか屋は、百貨店事業、テナント事業、金地金等買取事業の3つの事業を展開しています。百貨店事業では、川崎店や横須賀店を運営しており、テナント事業では主要店舗内への外部店舗の出店などを行っています。また、金地金等買取事業では、金や宝石、時計などの買取を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期は、売上高が1,222百万円と前年同期比で2.6%増加しています。また、営業損失は5百万円と前年同期の66百万円の損失から大幅に改善し、ほぼ黒字まで回復しています。これは販売費及び一般管理費の大幅な削減などが功を奏したためです。
売上・利益の推移
過去9期ぶりの黒字化を達成した前期に引き続き、今期第1四半期も営業損失が削減され、さらなる改善が期待されます。また、過去1年間の売上高は5,204百万円と、前年同期比でも2.6%の増加となっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社さいか屋の四半期連結貸借対照表では、資産合計が12,006百万円、負債合計が11,461百万円、純資産合計が544百万円となっています。前期末と比べ資産が減少し、負債が減少したことで純資産が減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,852百万円、たな卸資産(商品及び貯蔵品)が428百万円となっています。また、有形固定資産のうち、建物及び土地が6,951百万円を占めています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が8,655百万円と大きな割合を占めています。また、契約負債が868百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,195百万円、利益剰余金が-3,454百万円となっています。自己資本比率は4.54%と低い水準にあります。
ROAとROE
ROAは前期の0.08%から、今期第1四半期は-0.15%と低下しています。一方、ROEは前期の0.46%から-0.80%と低下しています。これは、当期純損失の計上により自己資本が減少したためです。今後は、収益力の改善と財務基盤の強化が課題となっています。
キャッシュフロー
株式会社さいか屋は四半期連結キャッシュ・フロー計算書を開示していないため、詳細なキャッシュフローの情報は不明です。しかし、借入金の返済や設備投資に充当されたものと推察されます。今後は、営業活動によるキャッシュフローの改善が重要になってくると考えられます。
配当の支払額
株式会社さいか屋は過去9期ぶりの黒字化を果たしましたが、配当は行っていません。今後の経営基盤の強化と事業拡大に向けて、配当よりも内部留保の蓄積に注力していくものと思われます。
今後の展望
株式会社さいか屋は、店舗の活性化やローコストオペレーションの推進などを通じて、収益力の向上に取り組んでいきます。また、グループシナジー効果の最大化にも注力し、さらなる業績改善を目指す方針です。今後は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況は解消されており、中長期的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社さいか屋は、過去9期ぶりの黒字化を達成するなど、着実な業績改善を遂げてきています。今後は、収益力の向上とグループシナジーの発揮により、さらなる成長が期待できる企業といえるでしょう。ただし、自己資本比率が低く、財務基盤の強化が課題となっています。今後の配当政策や中長期的な経営戦略にも注目が集まるところです。
株式会社さいか屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社さいか屋の決算期は8月31日で、第1四半期の決算発表は2024年1月15日に行われています。過去9期ぶりの黒字化を達成したものの、配当は行っていません。今後は、収益力の向上と財務基盤の強化に注力していくことが期待されています。