株式会社井筒屋の2023年11月期第3四半期決算が公開されました。新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい経営環境が続く中、同社は事業構造改革に取り組み、着実に業績を回復させているようです。今後の成長戦略にも注目が集まります。
企業情報
企業名: 株式会社井筒屋
証券コード: 82600
決算期: 2月期
株式会社井筒屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社井筒屋の決算日は2月28日です。第3四半期決算は11月30日に発表されました。決算期は毎年3月1日~2月28日の1年間となっています。
主な事業
株式会社井筒屋は、百貨店事業を中心に事業を展開しています。北九州市小倉区に本店を置き、山口県に山口店を構えています。その他にも友の会事業を行っています。百貨店事業では、ファッションや食料品、雑貨など幅広い商品を取り扱っており、地域に根差した店舗運営に努めています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の連結売上高は16,181百万円と前年同期比で100.5%と堅調に推移しました。一方で、営業利益は527百万円と前年同期比で70.5%と減少しました。これは、物価高などによるコスト増加の影響があったためと分析されています。
売上・利益の推移
売上高は2022年2月期に22,573百万円を記録し、2023年2月期は21,573百万円に減少しましたが、2023年11月期第3四半期は16,181百万円と回復傾向にあります。
一方、利益面では、2022年2月期の経常利益1,019百万円から2023年11月期第3四半期は464百万円と減少しています。今後の収益力向上に期待が寄せられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社井筒屋の2023年11月期第3四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は47,361百万円となっています。前期末比で1,018百万円増加しました。
資産の部
流動資産は9,363百万円で、前期末比1,411百万円増加しました。これは受取手形及び売掛金や商品が増加したためです。固定資産は37,998百万円で、前期末比393百万円減少しています。
負債の部
負債合計は36,912百万円となり、前期末比681百万円増加しました。これは支払手形及び買掛金や契約負債が増加したためです。
純資産の部
純資産は10,449百万円となり、前期末比337百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことによるものです。
ROAとROE
株式会社井筒屋のROA(総資産経常利益率)は2023年2月期に2.2%を記録しました。
一方、ROE(自己資本利益率)は2023年2月期に5.0%となっています。
両指標ともに上昇傾向にあり、収益性の改善が進んでいることがうかがえます。今後も財務体質の強化と収益力の向上に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載がありませんでした。今後のキャッシュ創出力に注目が集まります。
配当の支払額
株式会社井筒屋は2023年4月に1株当たり5円の期末配当を実施しました。今後も安定的な配当の実施が期待されています。
今後の展望
株式会社井筒屋は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況が続いていますが、事業構造改革に取り組み、収益基盤の強化を図っています。今後は、地域に根差した店舗運営や商品力・サービス力の強化などに注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社井筒屋の2023年11月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比で堅調に推移したものの、営業利益は減少しました。今後は、事業構造改革の定着や収益力の向上に注目が集まります。
また、同社は財務体質の健全化にも取り組んでおり、安定的な配当の実施も期待されています。地域に密着した店舗展開と、顧客ニーズに応える商品・サービスの提供により、将来的な成長が期待されます。
株式会社井筒屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社井筒屋の決算日は2月28日で、第3四半期決算は11月30日に発表されました。配当については、2023年4月に1株当たり5円の期末配当を実施しており、今後も安定的な配当が期待されています。