株式会社平和堂の2024年第1四半期の決算報告書が公開されました。増収増益という好調な業績を達成した同社について、決算内容をわかりやすくご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社 平和堂
証券コード: E03081
決算期: 2月期
株式会社 平和堂の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社平和堂の決算日は2月20日です。第1四半期は2月21日~5月20日までの決算となります。
主な事業
株式会社平和堂は、スーパーマーケット、ドラッグストア、食品加工などを主要事業とする大手小売企業です。滋賀県を中心に西日本を中心に店舗を展開しており、食品・日用品・ドラッグストア商品の販売を行っています。また、自社製造の惣菜やデリカ商品の製造販売も行う、小売業と食品製造業を両立する総合小売企業です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、営業収益1,052億78百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益28億33百万円(前年同期比9.2%増)、経常利益32億13百万円(前年同期比10.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益20億6百万円(前年同期比27.6%増)と、増収増益を達成しました。
売上・利益の推移
直近3期の業績を見ると、営業収益が425,424百万円、14,482百万円、3,213百万円と堅調に推移しています。また、親会社株主に帰属する当期(四半期)純利益も6,784百万円、2,662百万円と、好調な業績を維持しています。これは、食品の販売強化や製造部門の生産性向上など、同社の積極的な経営施策が効果を上げているためです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ51億74百万円減少の3,042億86百万円となりました。一方、負債は44億38百万円減少の1,167億55百万円、純資産は7億36百万円減少の1,875億30百万円となっています。
資産の部
流動資産の減少や有形固定資産の増加などにより、総資産は減少しました。そのなかでも現金及び預金が66億31百万円減少した一方で、商品及び製品が11億62百万円増加しています。
負債の部
負債は短期借入金が減少する一方で、長期借入金が増加したことによって全体としては減少しています。
純資産の部
純資産は、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加があった一方で、自己株式の取得により21億57百万円減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は1.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は1.1%となっています。これらの指標は、前期の60.2%、3.6%から改善しており、資産効率と収益性が高まっていることがわかります。店舗の収益性向上や製造部門の効率化などの施策が奏功していると考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは22億31百万円のプラスとなっていますが、投資活動によるキャッシュ・フローが40億36百万円のマイナスとなっています。これは主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動においては、自己株式の取得などにより75億73百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり23円となっています。前期の1株当たり129.37円から大幅に減少していますが、これは同社が株主還元の一環として自己株式取得を実施したことによるものです。
今後の展望
今期の業績は好調ですが、消費者の節約志向の高まりや原材料価格の高騰など、引き続き経営環境は厳しい状況が続くとみられます。そのなかで、同社は食品の戦略的な価格設定や製造部門の生産性向上に取り組むとともに、新規出店やリニューアルなども積極的に行っていく方針です。将来的には、更なる成長と株主還元の拡大を目指していくと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社平和堂は、第1四半期の業績が順調に推移しており、増収増益を実現しました。食品やドラッグストア事業などで高い収益性を維持しながら、新店舗の出店やリニューアルなどの施策も積極的に進めています。今後も、同社の成長戦略に注目が集まるでしょう。
株式会社 平和堂の決算日や配当についてまとめました。
株式会社平和堂の決算日は2月20日で、第1四半期は2月21日~5月20日までの期間となっています。配当金は1株当たり23円と、前期から大幅に減少していますが、これは自己株式の取得を積極的に行ったことによるものです。今後も、成長投資と株主還元のバランスをとりながら、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。