株式会社ケーズホールディングスの決算報告をお届けします。家電店の大手チェーンであるケーズデンキを運営するこの企業は、お客様のニーズに寄り添ったサービスで業界をリードしています。前回の決算から売上高が減少したものの、経営方針に則った活躍が実を結び、利益率は健全な水準を維持。今後も着実な成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ケーズホールディングス
証券コード: 82820
決算期: 2023年3月31日
株式会社ケーズホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ケーズホールディングスの決算日は3月31日です。2023年3月期の四半期決算は、第1四半期が6月30日、第2四半期が9月30日、第3四半期が12月31日、そして本決算が2023年3月31日となります。
主な事業
株式会社ケーズホールディングスは、家電量販店「ケーズデンキ」を中核事業とする企業です。全国に552店舗を構え、家電製品の販売やメンテナンスサービスなどを提供しています。また、フランチャイズ店4店舗も展開しており、効率的な店舗網を構築しています。お客様の利便性を重視した地域密着の営業活動を行っているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高5,427億円、経常利益171億円、四半期純利益114億円と、前年同期と比べ減収・減益となりました。一方、販売費及び一般管理費の増加抑制に努めたことで、売上高営業利益率は2.5%と、比較的健全な水準を維持できました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は概ね5,500億円前後で推移しています。一方、経常利益は2022年3月期から減少傾向にあり、今期第3四半期は前年同期比65.6%の171億円と2年連続の減益となりました。収益性の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産は4,618億円となり、前期末から80億円増加しました。また、純資産は2,732億円で、自己資本比率は59.1%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は2,436億円で、前期末から8億円の増加。現金・預金が47億円増加したほか、売掛金が75億円増加しました。固定資産は2,181億円で、前期末から72億円の増加となっています。
負債の部
流動負債は1,632億円で、前期末から152億円の増加。仕入債務が192億円増加しましたが、契約負債が40億円減少しました。固定負債は254億円で、前期末から1億円の減少となりました。
純資産の部
株主資本は2,728億円で、前期末から70億円の減少。自己株式の取得などにより利益剰余金が87億円減少したものの、財務体質は健全に維持されています。
ROAとROE
ROAは前期の8.0%から当期3.2%に、ROEは前期の8.0%から4.5%に低下しています。これは、経常利益の減少に加え、総資産及び自己資本が増加したことで、両指標ともに悪化しました。収益性の改善と資産の効率的活用が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは372億円の収入となり、前年同期より大幅に改善しました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは121億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは205億円の支出となり、現金及び現金同等物は前期末から47億円増加の154億円となりました。
配当の支払額
当社は株主への利益還元として、年2回の配当を実施しています。当第3四半期累計期間では、期初配当が1株22円、中間配当が1株22円の合計44円の配当を実施しました。今後も継続的な配当を目指していく方針です。
今後の展望
当社は、「がんばらない(=無理をしない)」経営の実践や、お客様の立場に立ったサービスの提供を通じて、持続可能な成長を目指しています。特に、2023年10月にはサステナビリティ推進本部を新設し、事業を通じた社会的な価値創造にも注力しています。今後もケーズデンキグループとしての一層の発展が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ケーズホールディングスは、地域に根差した家電量販店「ケーズデンキ」を基盤とする企業です。直近の業績では売上高は減少したものの、収益性指標は健全な水準を維持しており、今後の成長が期待されます。サステナビリティ経営にも力を入れるなど、企業価値の向上に邁進しています。引き続き、同社の動向に注目が集まりそうです。
株式会社ケーズホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ケーズホールディングスは、3月31日を決算日とし、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。当期の配当金は合計で1株44円となりました。今後も安定的な業績と継続的な利益還元が期待されます。