株式会社PALTACの決算報告が発表されました。2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算で、売上高883,042百万円と前年同期比で4.1%の増収、営業利益21,968百万円と15.0%の増益となりました。化粧品やスキンケア、医薬品などの販売が好調に推移したことが業績アップの要因です。
企業情報
企業名: 株式会社PALTAC
証券コード: 82830
決算期: 3月期
株式会社PALTACの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社PALTACの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。通期の決算は6月中に発表されます。
主な事業
株式会社PALTACは、化粧品・日用品、一般用医薬品の卸売事業を主力としています。「医療と健康、美」の流通を通じて社会に貢献することを目指しており、主にドラッグストア、ホームセンター、スーパーなど幅広い販売先に商品を供給しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高883,042百万円、営業利益21,968百万円と前年同期を上回りました。利益率も営業利益率2.49%、経常利益率2.79%、四半期純利益率1.94%と高水準を維持しています。海外需要の回復やセルフケア意識の高まりなどから販売が拡大し、利益の確保につながっています。
売上・利益の推移
3年連続で売上高、営業利益ともに増加傾向にあり、直近の2023年3月期第3四半期では売上高848,195百万円、営業利益19,110百万円と前年同期から大きく伸長しています。新型コロナ禍からの脱却と共に、市場環境の変化を捉えた商品戦略や販路拡大が奏功しています。
四半期連結貸借対照表について
当社は四半期連結財務諸表を作成していませんが、単体のみの四半期貸借対照表では資産が5,044億43百万円、負債が2,327億7百万円、純資産が2,717億35百万円となっています。
資産の部
資産の主な内訳は受取手形及び売掛金2,226億27百万円、商品及び製品653億27百万円です。これらの増加が資産の拡大につながっています。
負債の部
負債の主なものは支払手形及び買掛金1,929億20百万円で、売上高の拡大とともに仕入債務が増加しています。
純資産の部
純資産は2,717億35百万円と前期末に比べ120億34百万円増加しています。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率も53.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2023年3月期の4.0%から2024年3月期第3四半期には4.7%に改善しており、ROEも同期で8.0%から9.0%へと上昇しています。事業の拡大と収益力の向上により、企業価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは141億37百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローは50億28百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは54億93百万円の支出となりました。この結果、当第3四半期会計期間末の現金及び現金同等物は496億8百万円と、前期末に比べて36億15百万円増加しています。
配当の支払額
2023年9月末の中間配当金は1株当たり45円、2023年3月末の期末配当金は1株当たり41円の計86円の配当を実施しました。株主還元に積極的で、配当性向は27.9%と高水準となっています。
今後の展望
今後は脱コロナ基調の定着と訪日外国人客の増加などからインバウンド需要の回復に期待しつつ、セルフケア意識の高まりを捉えた販売攻勢、さらなる物流の効率化などにより、収益力の一層の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社PALTACは化粧品や医薬品などの卸売事業で着実な業績拡大を遂げています。新型コロナの影響から脱却し、市場変化に柔軟に対応しながら、高い収益性を維持している好業績と言えます。今後も事業領域の拡大と収益力の向上が期待できる企業です。
株式会社PALTACの決算日や配当についてまとめました。
株式会社PALTACの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。2023年3月期は売上高1,104,152百万円、営業利益27,440百万円と好業績を残し、1株当たり配当金は年間で82円と高い水準を維持しています。今後も市場変化を捉えた取り組みを進め、さらなる成長が期待できそうです。