株式会社Olympicグループの決算が発表されました!こちらの企業は、全国にスーパーマーケットやホームセンターなどの店舗を展開する大手小売企業です。今回の決算では、経営効率化や新規出店などに取り組み、収益性の向上を目指しています。注目の点は、完全子会社化した㈱あまいけの業績の取り込みや、業態変更による既存店の強化などです。販売好調な商品分野や、今後の成長戦略についても分かりやすく解説していきます。
企業情報
企業名: 株式会社Olympicグループ
証券コード: E03132
決算期: 2月末日
株式会社Olympicグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Olympicグループの決算日は2月末日です。つまり、2月1日から2月28日(または29日)までが決算期間になります。決算発表は、4月中旬頃に行われる予定です。
主な事業
株式会社Olympicグループは、スーパーマーケット、ホームセンター、専門店などを展開する大手小売企業です。 主な事業は、食品スーパーマーケットの「Olympic」ブランド、ホームセンター「おうちDEPO」、ペットショップ「ユアペティア」、自転車ショップ「サイクルオリンピック」などです。 近年は、M&Aを活用しながら、事業領域の拡大や店舗ネットワークの強化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年3月1日~11月30日)の業績は、売上高が62,897百万円と前年同期比2.0%の減収となりました。しかし、経費の効率化などにより、営業利益は107百万円と前年同期比356.6%の大幅増益となっています。 また、経常損失は46百万円と前年同期の経常損失81百万円から改善しました。利益率では、営業利益率は0.2%、経常利益率はマイナス0.1%となっています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は85,906百万円(2022年2月期)、経常利益は156百万円(2022年2月期)と推移しています。 過去3年間、主力のスーパーマーケット事業を中心に堅調に推移してきましたが、2023年2月期は新型コロナの影響などから減収減益となりました。 しかし、当第3四半期は、M&Aや経費効率化などで業績は改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の総資産は679億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ29億94百万円増加しました。これは主に、現金及び預金、商品が増加したことなどによるものです。
負債の部
負債合計は418億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ34億69百万円増加しました。これは主に、買掛金、借入金が増加したことなどによるものです。
純資産の部
純資産合計は261億10百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億74百万円減少しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いなどによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、当第3四半期時点でマイナス0.1%となっています。これは、経常損失を計上したことで総資産に対する利益率が低下したためです。 一方、ROE(自己資本利益率)は、当第3四半期時点でマイナス0.3%となっており、自己資本の効率的な運用が課題となっています。今後、収益力の向上とともに、資本効率の改善に取り組む必要があると考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、当第3四半期累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、前期までの推移を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは概して良好に推移しており、一方で投資活動によるキャッシュ・フローは店舗の新設や改装などで支出が増加する傾向にあります。今後の収益力強化と設備投資のバランスが課題と言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社Olympicグループは、1株当たり年間20円の配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間では、中間配当として1株当たり20円を支払っており、年間配当予想は据え置きとなっています。 今後も株主還元の充実に努めていく方針のようです。
今後の展望
株式会社Olympicグループは、M&Aによる事業拡大や既存店の改装などに積極的に取り組んでおり、今後も成長の軌道に乗せていく方針です。 ドミナント戦略の推進や、スーパーと専門店の複合店舗の出店など、事業ポートフォリオの強化にも注力しています。 また、人件費や光熱費の上昇などのコスト増加にも対応しつつ、収益力の改善に努めていく考えです。
編集部のまとめ
株式会社Olympicグループは、現在の厳しい経営環境の中でも、積極的な出店や業態転換、M&Aなどに取り組み、成長戦略を推進しています。 今回の決算では、経費効率化などにより収益性が改善傾向にあり、今後の業績拡大に期待が持てそうです。 ただし、コスト上昇への対応や、ROE改善など、課題も残されています。 引き続き、事業基盤の強化と収益力の向上に努めていくことが重要でしょう。
株式会社Olympicグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Olympicグループの決算日は2月末日で、通期決算は4月中旬に発表されます。 また、年間配当は1株当たり20円を予定しており、株主還元の充実に努めています。 今後の成長に期待が高まる同社ですが、コストコントロールや資本効率の改善など、まだ課題も残されています。 引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。