株式会社武蔵野銀行の2023年度第3四半期決算が発表されました。当行は埼玉県を中心とした関東地区を主な営業基盤とする地域銀行で、この度の決算では好調な業績を示しています。
企業情報
企業名: 株式会社武蔵野銀行
証券コード: 83360
決算期: 2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)
株式会社武蔵野銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
武蔵野銀行は3月31日が決算日となっており、第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日となっています。各四半期の決算短信は翌月初旬に公表されます。
主な事業
武蔵野銀行は、銀行業を中心事業とし、リース業、信用保証業、その他の事業を展開しています。特に銀行業では、個人向け融資を中心とした資金の運用と、法人・個人のお客さまに対する幅広い金融サービスの提供に注力しています。
また、リース業では設備投資資金の調達支援、信用保証業では地域の中小企業向けの信用保証業務などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、経常収益が610億71百万円、経常利益が113億91百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が84億29百万円と、前年同期と比べ堅調な増収増益基調となりました。
主力の銀行業務の好調な収益に加え、リース業やその他の事業も収益に寄与しています。
売上・利益の推移
武蔵野銀行の直近3年間の業績推移をみると、売上高(経常収益)は順調に増加しており、経常利益についても前年同期比で微増するなど、安定した収益基盤を持っています。
今後も地域密着型の営業活動と各事業の強化により、持続的な成長が期待できると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は5兆3,522億円と、前連結会計年度末比252億円の増加となりました。
一方、純資産は2,617億円と、前連結会計年度末比88億円の増加となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、貸出金が3兆9,416億円、有価証券が9,736億円となっています。また、現金預け金は3,120億円と、資金流動性の確保にも注力しています。
負債の部
負債の主な内訳は、預金が4兆9,464億円、借用金が117億円となっています。安定的な資金調達基盤を持っていることがうかがえます。
純資産の部
純資産は2,617億円と、前連結会計年度末比88億円増加しています。自己資本比率も4.88%と、安定した経営基盤を示しています。
ROAとROE
武蔵野銀行の収益性を示す指標としては、ROA(総資産経常利益率)が0.87%、ROE(自己資本利益率)が14.20%となっています。
両指標とも前年同期と比較して改善しており、効率的な資産活用と資本効率の高さが特徴となっています。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、総資産が増加しているものの、自己資本比率が4.88%と健全な水準を維持していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に確保できていると考えられます。
配当の支払額
武蔵野銀行は株主還元に力を入れており、中間配当として1株当たり50円の配当を実施しています。期末配当を合わせると、年間で1株当たり100円の配当を見込んでいます。
今後の展望
武蔵野銀行は、地域金融機関としての基盤を強化しつつ、事業の多角化を通じて収益力の向上に努める方針です。
個人向け貸出や資産運用業務の拡大、リース事業の収益力向上などによって、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
武蔵野銀行の今回の決算は、経常収益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比で増加するなど、堅調な業績を示しています。
預金残高の増加や貸出金の伸長、ROAやROEの改善など、財務の健全性も良好で、今後の安定的な成長が期待できます。
株式会社武蔵野銀行の決算日や配当についてまとめました。
武蔵野銀行は3月31日が決算日で、各四半期の決算短信を翌月初旬に公表しています。配当は中間配当1株当たり50円、期末配当を含めて年間100円の配当を実施する予定で、株主還元にも力を入れています。今後も地域金融機関としての地位を確固たるものとし、安定的な収益基盤の構築を目指していくことが期待されます。