株式会社秋田銀行の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。秋田銀行は地域金融機関として、秋田県内を中心に事業を展開しています。今期の決算は良好な結果となっており、経常利益45億6700万円と前期同期比4億7000万円の減少となりましたが、依然として高水準の利益を確保しています。
企業情報
企業名: 株式会社秋田銀行
証券コード: 83430
決算期: 2024年3月期
株式会社秋田銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
秋田銀行の決算日は3月31日です。決算発表は翌4月下旬に行われ、6月には定時株主総会で承認されます。本年12月期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の決算報告が公開されたということは、2024年3月期の決算が近づいていることがわかります。
主な事業
秋田銀行は、地域の中核的な金融機関として、銀行業務を中心に事業を展開しています。預金・貸出業務のほか、為替業務、有価証券投資、保証業務、クレジットカード事業など、幅広いサービスを提供しています。また、リース業務も手がけており、企業向けのリース商品の販売なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、経常収益307億6800万円、経常利益45億6700万円となりました。前年同期と比べると、経常収益は47億6500万円減少しましたが、経常利益は4億7000万円の減少にとどまりました。収支改善の取り組みにより、経常利益率は14.8%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
秋田銀行の直近3年間の業績は以下の通りです。2022年3月期は経常収益468億6100万円、経常利益49億3500万円と好調でしたが、2023年12月期第3四半期は経常収益が307億6800万円、経常利益が45億6700万円と減少しています。しかし、依然として高水準の収益を維持しており、地域金融機関として安定した経営基盤を確立しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は3兆6,259億8900万円となりました。うち預金3兆2,131億円、貸出金1兆9,781億円と、地域の資金需要にしっかりと応えています。また、有価証券7,736億円を保有し、安定的な収益確保に努めています。
負債の部
負債合計は3兆4,659億7500万円となりました。うち預金3兆2,131億円と、良好な預金調達力を示しています。有利子負債も適正な水準を維持しています。
純資産の部
純資産合計は1,601億1400万円で、自己資本比率は4.3%と健全な経営基盤を確保しています。株主資本の蓄積が進んでおり、財務の強化が図られています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前期同期比0.1ポイント減の0.17%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期同期比1.1ポイント減の2.8%となりました。両指標とも良好なレベルを維持しており、収益力と資本効率性が高いことがわかります。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが179億円のプラスと堅調に推移しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス76億円となりました。全体としては、現金及び現金同等物の残高は760億円と、十分な流動性を確保しています。
配当の支払額
秋田銀行は2023年6月に1株35円の期末配当を実施しました。また2023年11月にも1株35円の中間配当を実施しています。年間配当金は1株70円と、前期の水準を維持しており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
秋田銀行は、地域金融機関として地域経済への貢献を経営の柱としています。地域資金の循環を促し、地元企業の成長支援に尽力しています。また、デジタル化の推進や、サステナビリティ経営にも取り組み、持続可能な地域社会の実現を目指しています。今後も、地域に根ざした金融サービスを提供し、地域経済の発展に寄与していく考えです。
編集部のまとめ
秋田銀行の決算は、経常収益、経常利益とも高水準を維持しており、地域金融機関として安定した経営基盤を確立しています。貸出金や有価証券運用も堅調で、自己資本比率も健全な水準を保っています。また、株主還元にも注力しており、企業価値の向上に努めています。今後も、地域に密着した金融サービスの提供と、デジタル化やサステナビリティへの取り組みで、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社秋田銀行の決算日や配当についてまとめました。
秋田銀行の決算日は3月31日で、通常4月下旬に決算発表、6月に定時株主総会で承認されます。2024年3月期の決算が近づいているこの時期に、2023年12月期第3四半期の決算が公開されたということです。また、秋田銀行は年間配当金を1株70円と、前期と同水準を維持しており、株主への安定的な還元に努めています。