株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、福岡を中心とした地域金融機関グループです。地域経済活性化とお客様サポートに注力しており、この度の2023年12月期第3四半期決算では、親会社株主に帰属する四半期純利益が620億円と大幅な増益となりました。地域への貢献度が高く、堅実な財務体質を維持している同社は、今後も注目の銘柄と言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ふくおかフィナンシャルグループ
証券コード: 83540
決算期: 3月期
株式会社ふくおかフィナンシャルグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは3月期決算を行っています。通常、6月下旬に決算短信の公表、6月下旬に定時株主総会を開催しています。第3四半期決算は2月上旬に公表されます。
主な事業
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、銀行業を中心とした事業展開を行っています。福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、みんなの銀行の4つの銀行子会社を擁し、九州地方を中心に地域金融サービスを提供しています。また保険代理店業や不動産業など関連事業も展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、経常収益が2,959億円と前年同期比47.6%増加、経常利益が594億円と前年同期比25.7%の増加となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は620億円と大幅増益となりました。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、経常収益は2020年3月期の2,324億円から2022年3月期の2,482億円へ増加しています。同様に経常利益も2020年3月期の455億円から2022年3月期の473億円へ増加しており、堅調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が32兆7,721億円と前期末比2兆8,479億円増加しました。一方で純資産は9,650億円と前期末比632億円の増加となっています。
資産の部
主な資産は、預け金が7兆7,135億円、貸出金が18兆8,130億円、有価証券が4兆5,617億円となっています。預け金と貸出金が全体の約8割を占める一方で、有価証券も大きな割合を占めています。
負債の部
主な負債は、預金等(譲渡性預金含む)が21兆8,723億円と総資産の6割以上を占めています。一方で借用金が5兆8,764億円となっています。
純資産の部
純資産は9,650億円で、自己資本比率は29.24%と健全な水準を維持しています。利益剰余金が6,330億円と大半を占めています。
ROAとROE
株式会社ふくおかフィナンシャルグループのROAは、直近3年間の平均で0.89%と比較的高い水準を維持しています。一方でROEは平均5.93%と銀行業の平均水準にあります。今後はさらなる収益力向上と資本効率化に期待が高まっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しており、直近3年間の合計は4,282億円を計上しています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得などから△1,508億円となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどから△345億円となっています。
配当の支払額
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、2023年3月期において1株当たり105円の配当を実施し、2023年12月期第3四半期においても中間配当として1株当たり57.5円の配当を行っています。安定した配当政策を継続しているのが特徴です。
今後の展望
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、2023年10月に株式会社福岡中央銀行を完全子会社化するなど、グループの一体化を推進しています。今後は地域金融機関としての総合力を一段と発揮し、九州地域のお客様への最適なサービス提供に注力していく方針です。中長期的な業績向上と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、九州地域を中心とした地域密着型の金融サービスを提供しており、この度の2023年12月期第3四半期決算では、業績が大幅に拡大しました。四半期純利益が620億円と高水準を維持しているほか、財務基盤も健全な状態にあります。今後も地域経済への貢献を通じて、持続的な成長が期待できる企業といえます。
株式会社ふくおかフィナンシャルグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは3月期決算を行っており、6月下旬に決算短信の公表、6月下旬に定時株主総会を開催しています。また、2023年12月期は中間配当として1株当たり57.5円、期末配当も50円以上が予想されるなど、安定した配当政策を実施しています。引き続き地域に密着したサービスを提供し、株主還元にも注力していくことが期待されます。