株式会社ほくほくフィナンシャルグループの決算報告を見てみましょう。当社は北陸三県と北海道を中心に地域に密着した銀行業を展開しており、今期も好業績を収めました。経常収益は前年同期比約52億円増加の1,450億円と順調に推移しています。また、経常利益は198億円と若干の減少となりましたが、退職給付信託解約益の計上などにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は209億円と前年同期比大幅増加しました。今後も地域密着型の金融サービスの提供により、安定した収益基盤の維持が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ
証券コード: E03618
決算期: 3月期
株式会社ほくほくフィナンシャルグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ほくほくフィナンシャルグループの決算日は3月31日となっています。第3四半期決算は12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社ほくほくフィナンシャルグループは、北陸銀行と北海道銀行を中心とした金融グループです。主な事業は、預金・貸出業務をはじめ、為替、有価証券投資、クレジットカード、リース、不動産、証券、信託業務など、地域密着型の金融サービスを幅広く展開しています。金融仲介機能の発揮により、地域経済の活性化に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の連結業績は順調に推移しています。経常収益は前年同期比52億円増の1,450億円となり、経常利益は198億円と若干の減少となりましたが、これは貸倒引当金戻入益の増加などにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は209億円と大幅増加しています。地域密着型の金融サービスにより、引き続き安定した収益基盤を維持できていると評価できます。
売上・利益の推移
当社の連結業績は前年同期と比較して、経常収益は約52億円増加の1,450億円となりました。一方で、経常利益は198億円と19億円の減少となりましたが、これは資金調達費用の増加などが影響しています。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益は209億円と大幅増加しており、当社グループの収益力は堅調に推移していると言えます。
四半期連結貸借対照表について
当社の四半期連結貸借対照表を見てみると、資産総額は前期末比約1,065億円増加の16兆2,791億円となっています。主な内訳として、貸出金が前期末比2,117億円増加の9兆7,451億円となっており、個人・事業性・公金貸出が増加しています。また、預金・譲渡性預金も前期末比2,861億円増加の13兆7,998億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金預け金が4兆2,823億円、貸出金が9兆7,451億円、有価証券が1兆8,016億円となっており、地域密着型の銀行業務を支える資産構造となっています。また、その他資産も2,119億円と前期末比10億円増加しています。
負債の部
負債の部では、預金が13兆6,965億円、借用金が1兆3,100億円となっており、安定した調達基盤を維持しています。また、その他負債が669億円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が708億円、利益剰余金が3,902億円となっており、安定した財務基盤を維持しています。また、その他の包括利益累計額が560億円となっています。
ROAとROE
当社のROAは前期末の1.33%から若干低下している可能性がありますが、依然として高水準の収益性を維持しています。一方でROEは前期の3.76%から若干低下している可能性がありますが、依然として高い水準を保っています。これは、株主資本の効率的な運用に加え、金融仲介機能の発揮による安定収益の確保が寄与していると考えられます。
キャッシュフロー
当社のキャッシュフローは全体として良好な状況にあります。営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金の増加があったものの、預金の増加などにより、前期比で増加していると考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは有価証券の購入などにより減少している可能性がありますが、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどにより減少していると推察されます。全体としては、当社の資金繰りは良好に推移していると評価できます。
配当の支払額
当社は、株主の皆様への安定的な配当を重視しており、今期の中間配当は第1回第5種優先株式1株当たり7.50円を支払っています。また、連結ベースでの配当性向も適正な水準を維持しており、株主還元に努めていると評価できます。今後も地域に根ざした安定的な経営を続け、株主の皆様への利益還元に取り組んでいくことが期待されます。
今後の展望
当社は、引き続き地域に密着した金融サービスの提供により、安定した収益基盤の確保を目指していきます。第4四半期以降は、能登半島地震の影響も懸念されますが、顧客企業への支援や資産の回復などに取り組み、地域社会への貢献を果たしていくことが重要です。また、デジタル化への対応やサステナビリティへの取り組みなど、中長期的な視点からの経営基盤の強化にも注力していく方針です。今後も地域金融機関としての役割を果たし、持続的な成長と企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ほくほくフィナンシャルグループは、北陸三県と北海道を中心に地域に密着した銀行業を展開しており、今期第3四半期も好業績を収めることができました。経常収益は前年同期比で増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益も大幅に増加するなど、安定した収益基盤を維持しています。今後は地震の影響も懸念されますが、地域社会への貢献を続け、持続的な成長と企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
株式会社ほくほくフィナンシャルグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ほくほくフィナンシャルグループの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が基準日となっています。また、配当については、第1回第5種優先株式1株当たり7.50円の中間配当を実施しています。今後も株主還元に努めていく方針です。