株式会社四国銀行の2023年度第3四半期決算が発表されました。四国地区の経済は緩やかに回復しており、当行の業績も良好な状況にあります。特に貸出金が前期末比992億円増加するなど、地域の企業や個人の資金需要を着実に取り込んでいます。また、預金残高も前期末比112億円増加し、地域金融機関としての役割を果たしています。
企業情報
企業名: 株式会社四国銀行
証券コード: 83870
決算期: 3月31日
株式会社四国銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社四国銀行の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は2023年12月31日に行われました。
主な事業
株式会社四国銀行は、銀行業を主な事業としています。預金や貸出、為替業務、各種金融サービスの提供など、地域の金融サービスを包括的に提供する中国地方の地銀です。特に四国地域を中心に事業を展開しており、地域密着型の金融機関として地域経済の発展に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、経常収益395億59百万円、経常利益68億83百万円と、前年同期に比べて経常収益は減少しているものの、経常利益は増加しています。特に親会社株主に帰属する四半期純利益は56億41百万円と大幅な増加となっており、安定した収益基盤が確立されています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は横ばいで推移しているものの、利益面では2022年度に大幅な増益となっています。これは、有価証券関連損益の減少などにより費用が減少したことが主因です。今期第3四半期の決算では、このような費用抑制努力が継続されており、収益性の向上が続いています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社四国銀行の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は、総資産3兆2676億35百万円となっています。
資産の部
資産の部では、有価証券が前期末比936億円増加の9,027億円となっており、積極的な運用を行っています。また貸出金も前期末比992億円増加の2兆788億円と、地域の資金需要に応えています。
負債の部
負債の部では、預金が前期末比112億円増加の3兆134億円となっており、地域の資金を着実に集めています。一方で譲渡性預金を含む預金等は前期末比197億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,191百万円増加し、自己資本比率も4.88%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社四国銀行のROA(総資産経常利益率)は0.21%、ROE(自己資本利益率)は4.50%となっています。前年同期と比較すると、ROAは0.17ポイント上昇、ROEは0.25ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいます。これは、貸出金残高の増加や有価証券関連損益の改善などにより、経常利益が増加したことが主因です。
キャッシュフロー
株式会社四国銀行の2023年度第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが445億円のプラスとなるなど、安定したキャッシュ創出力を維持しています。一方で、投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、有価証券の運用強化などに資金を振り向けています。このように、健全な財務体質を維持しつつ、業績の伸長に向けた投資も行っています。
配当の支払額
株式会社四国銀行は、2023年度の中間配当として1株当たり17.50円の配当を実施しています。前期比では2.50円増加しており、株主還元の強化に取り組んでいます。今後も、安定的な配当の実施を目指していく方針です。
今後の展望
株式会社四国銀行は、地域の金融サービスを提供する中国地方の中核的な地銀として、地域経済の発展に貢献することを経営の基本方針としています。今後も、貸出金の増強や有価証券の運用強化などを通じて、収益力の向上と財務体質の強化に取り組んでいく方針です。また、地域社会に密着した金融サービスの提供にも注力し、地域のお客様からの信頼を深めていきます。
編集部のまとめ
株式会社四国銀行は、四国地域を中心とした地域密着型の金融機関として、地域経済の発展に寄与しています。今回の決算では、貸出金や預金が増加するなど、着実な成長が確認できました。また、収益性の改善も進展しており、今後の業績拡大が期待できます。引き続き、地域密着型の金融サービスの提供を通じて、地域社会への貢献を果たしていくことが重要だと考えられます。
株式会社四国銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社四国銀行の決算日は3月31日です。2023年度の中間配当は1株当たり17.50円と、前期比2.50円の増配となりました。今後も、地域の金融サービスを提供する中核的な地銀として、安定的な配当の実施を目指していく方針です。