株式会社阿波銀行の2023年12月期第3四半期の決算報告書が公開されました。徳島県を中心に展開する銀行の最新の業績を詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社阿波銀行
証券コード: 83880
決算期: 3月期
株式会社阿波銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社阿波銀行の決算期は3月期です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社阿波銀行は、徳島県を中心に銀行業務を展開しています。主な事業内容は銀行業務で、個人・法人向けの預金・融資サービスのほか、各種投信販売やリース事業なども手がけています。地元密着型の地域金融機関としての役割を果たしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、経常収益が569億55百万円、経常利益が129億18百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が90億8百万円となりました。前年同期と比べて、経常収益は減収となりましたが、経常利益と純利益は増益となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移をみると、売上高は横ばい傾向にあります。一方、利益は徐々に増加しており、2023年3月期には親会社株主に帰属する当期純利益が323億円と大幅な増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は3兆9,288億円と、前期末から785億円増加しています。一方、純資産は3,078億円と、前期末から290億円増加しています。
資産の部
資産の部では、貸出金が2兆2,550億円と前期末から827億円増加しています。また、有価証券が9,868億円と前期末から514億円増加しています。
負債の部
負債の部では、預金が3兆3,226億円と前期末から579億円減少しています。一方で、借用金が1,553億円と前期末から271億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,956億円と前期末から64億円増加しています。また、その他の包括利益累計額が701億円と前期末から232億円増加しています。
ROAとROE
ROAは1.0%、ROEは7.2%と、ともに前年同期から上昇しています。これは経常利益の増加や自己資本の充実などから、企業の収益性が高まっていることがうかがえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが585億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが573億円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどから150億円の支出となりました。全体としては、現金及び現金同等物が542億円増加しています。
配当の支払額
当期の配当金は、中間配当として1株当たり35円が支払われました。前年同期の1株当たり22.50円から大幅に増額しています。配当性向は15.9%となっています。
今後の展望
株式会社阿波銀行は、地域に密着した金融サービスの提供を通じて、持続的な成長と企業価値の向上に努めていきます。今後は、FinTech活用による生産性向上や資産運用サービスの強化など、顧客ニーズに合わせたサービス展開を行っていく方針です。また、子会社の設立など、新たな取り組みにも注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社阿波銀行は、地域密着型の金融機関として順調に業績を伸ばしています。貸出金や有価証券の増加により収益性が高まり、経常利益や当期純利益も増加傾向にあります。また、配当金の増額により株主還元も強化されています。今後は、FinTech活用や資産運用サービスの強化など、顧客ニーズに合わせた新しい取り組みにも期待がかかっています。
株式会社阿波銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社阿波銀行の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。当期の配当金は1株当たり35円と前年から大幅に増額されており、企業業績の改善と株主還元の強化が伺えます。今後も地域金融機関としての役割を果たしつつ、新しい取り組みにも注目が集まるでしょう。