株式会社宮崎銀行の四半期決算報告書が公開されました。宮崎県を拠点とする地域銀行の同行は、堅調な業績を維持していることがわかりました。地域の企業や個人のニーズに寄り添いながら、安定した経営を続けています。個人・法人預金の増加や貸出金残高の伸長など、健全な財務状況が確認できます。今後も、地域密着型の金融サービスを提供し、地域経済の発展に貢献していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社宮崎銀行
証券コード: 83930
決算期: 2024年3月期
株式会社宮崎銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社宮崎銀行の決算期は3月期です。2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間を対象とした決算となっており、この四半期報告書は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の経営成績を示したものです。
主な事業
株式会社宮崎銀行は、宮崎県を中心に九州地方で銀行業務を展開しています。個人・法人のお客様に対して、預金・貸出業務、為替業務、代理業務、証券関連業務などの幅広い金融サービスを提供しています。また、連結子会社のリース会社や信用保証会社などを通じて、多様な事業を手掛けています。地域密着型の金融機関として、宮崎県の経済発展に寄与することが同行の重要な役割となっています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績は、経常収益が510億円、経常利益が86億円となっています。前年同期と比較して、経常収益は1.5%減少、経常利益は24.7%減少しました。収益性は前年同期から若干低下しているものの、高水準の利益を確保できていることがわかります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は横ばいで推移しています。一方、利益面では、2023年3月期に81億円の経常利益を計上し、高水準を維持しています。足元の第3四半期でも高い収益性を維持しており、同行の安定した経営基盤が確認できます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4兆2,701億円と大きな規模を誇っています。前期末比で24.9%の増加となっています。
資産の部
資産の部では、貸出金が2兆2,853億円と前期末比4.9%増加しており、個人・法人向けの貸出が順調に伸びていることがわかります。また、有価証券も7,994億円と前期末比15.4%増加しており、運用の多様化が進んでいます。
負債の部
負債の部では、預金・譲渡性預金が3兆1,538億円と前期末比1.3%増加しています。個人・法人の預金が着実に増加しており、資金調達の安定性が高まっています。
純資産の部
純資産の部では、1,773億円と前期末比8.6%増加しました。利益の積み上がりにより、自己資本が拡大しています。
ROAとROE
収益性を示すROA(総資産経常利益率)は2.2%、ROE(自己資本経常利益率)は5.2%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.5ポイント、ROEは0.6ポイント低下しているものの、依然として高水準を維持しています。これは経常利益の減少に加え、総資産および自己資本が増加したことが要因と考えられます。
キャッシュフロー
今期の営業活動によるキャッシュ・フローは強めの黒字基調にあり、資金調達と運用の両立が図られていることがわかります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。有価証券の取得などに資金が向けられているようです。財務活動によるキャッシュ・フローも安定した配当の実施などにより、全体として健全なキャッシュ・フローが確保できていると評価できます。
配当の支払額
株主への利益還元として、年間配当金は100円(中間配当50円、期末配当50円)を予定しています。前期からの配当金額は変わらず、安定的な配当政策が維持されています。株主の皆様への利益還元にも力を入れていることがわかります。
今後の展望
宮崎銀行は地域密着型の金融サービスを提供し、地域経済の発展に尽力してきました。今後も地元の企業や個人のニーズに合わせた金融サービスの提供に注力し、地域の発展に寄与していく方針です。足元の業績が一部減少しているものの、安定した収益基盤と強固な財務基盤を有しており、中長期的な成長が期待できます。
編集部のまとめ
宮崎銀行は、宮崎県を中心に九州地域で金融サービスを提供する地域密着型の銀行です。今期の業績は一部減少しているものの、依然として高水準の収益性を維持しており、堅調な経営状況が確認できます。また、預金や貸出金、有価証券などの資産が着実に増加しており、健全な財務基盤を有しています。今後も地域に密着した金融サービスの提供に注力し、地域経済の発展に貢献していくことが期待されます。
株式会社宮崎銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社宮崎銀行は3月決算で、毎年6月頃に株主総会を開催し、年間配当金を100円(中間配当50円、期末配当50円)に決定しています。決算日が3月末ということで、年度末に近い時期に決算が行われる地域銀行の典型的な形態となっています。今後も、地域密着型の金融サービスの提供と安定配当の実現を両立し、株主の期待に応えていくことが期待されます。