アイフル株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。顧客満足度の向上や新規事業」への取り組みなど、先行きの好材料がたくさんあって、今後の業績に期待が高まっています。
企業情報
企業名: アイフル株式会社
証券コード: 85150
決算期: 3月期
アイフル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アイフル株式会社は3月期決算を行っています。決算日は3月31日で、毎年2月中旬に第3四半期決算、4月中旬に本決算の発表を行っています。
主な事業
アイフル株式会社は消費者金融を中心とした金融事業を展開しています。主なサービスとしては、無担保ローン「アイフルローン」、包括信用購入あっせん事業「ライフカード」、信用保証事業などがあります。近年はデジタル化やM&Aにも力を入れており、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は？
第3四半期の営業収益は121,518百万円と前年同期比13.0%増加しました。一方で、営業費用も106,132百万円と18.2%増加したため、経常利益は16,188百万円と11.6%減少しました。しかし、依然として高い利益水準を維持しており、今後の成長に期待がかかっています。
売上・利益の推移
アイフル株式会社はローン事業と信用保証事業が主力で、安定した業績を残しています。直近3年間の売上高は144,152百万円、経常利益は24,428百万円となっています。特にローン事業の伸びが顕著で、低金利環境下でも順調に推移しています。今後は新規事業の伸張にも期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
アイフル株式会社の総資産は1,212,880百万円となっており、前期末比13.3%の増加となりました。これは主に営業貸付金や割賦売掛金などの債権が増加したことによるものです。一方で、負債は1,018,514百万円と前期末比14.3%増加しており、借入金の増加が主な要因となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、営業貸付金682,383百万円、割賦売掛金160,156百万円となっています。これら金融資産が全体の8割以上を占めている状況です。また、現金及び預金は49,727百万円と、一定の手元流動性も確保しています。
負債の部
負債の主な内訳は、短期借入金128,807百万円、長期借入金452,299百万円、社債60,000百万円となっています。金融事業を行う上で、一定水準の有利子負債を確保する必要があり、この水準は適切だと考えられます。
純資産の部
純資産は194,365百万円で、前期末比8.2%の増加となりました。利益剰余金が82,950百万円と大幅に積み上がっており、自己資本比率は16.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
アイフル株式会社のROA(総資産利益率)は1.3%、ROE(自己資本利益率)は7.8%となっています。金融業界の平均と比べると高い水準にあり、効率的な資産運用と財務体質の強さが窺えます。今後も安定した収益性の維持が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは55,229百万円の支出となりました。これは主に営業貸付金や割賦売掛金の増加によるものです。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは77,540百万円の収入となっており、借入れによる資金調達が順調に行われています。全体としては11,841百万円の増加となり、手元流動性は確保できている状況です。
配当の支払額
アイフル株式会社は、1株当たり年間1円の配当を行っています。直近3年間の配当実績は安定しており、株主還元にも力を入れていることがわかります。今後も適切な利益配分が行われると考えられます。
今後の展望
アイフル株式会社は、デジタル化の推進やM&Aを通じた新規事業の開拓に積極的に取り組んでいます。また、顧客満足度の向上にも注力しており、長期的な成長が期待できます。今後も業績の拡大と株主価値の向上を目指していくことが示唆されます。
編集部のまとめ
アイフル株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高、利益ともに好調な結果となりました。特にローン事業の好調が目立ち、収益基盤の強さが窺えます。一方で、デジタル化やM&Aなどの新しい取り組みにも注力しており、今後の成長に期待がかかっています。株主還元面でも堅実な配当政策を維持しており、投資家からの支持も厚いと考えられます。
アイフル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アイフル株式会社は3月期決算を行っており、毎年2月中旬と4月中旬に四半期決算と本決算の発表を行っています。配当については、年間1円の安定配当を実施しており、株主還元にも配慮した経営が行われています。今後も順調な業績拡大と株主価値向上が期待されます。
