株式会社南日本銀行の最新の四半期決算報告が公開されました。堅調な業績が特徴的で、経常利益は前年同期比増加しています。今期の業績と利益率、また、売上高や利益の推移などについて、詳しくご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社南日本銀行
証券コード: 85540
決算期: 2023年3月期
株式会社南日本銀行の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社南日本銀行の決算期は3月期で、四半期ごとに決算書を公開しています。今回の決算は2023年12月31日を基準日とした第3四半期決算になります。
主な事業
株式会社南日本銀行は、鹿児島県を中心とした地域に本店を置く地方銀行です。預金業務、融資業務、為替業務、有価証券投資業務など、地域に密着した幅広い金融サービスを提供しています。また、リース業務などの関連事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は経常収益が前年同期比0.8%減の110億37百万円、経常利益が前年同期比48.7%増の16億71百万円となっています。これにより、経常利益率は15.2%と大幅な改善が見られました。
売上・利益の推移
直近の3年間の業績を見ると、経常収益は横ばい傾向を示しています。一方で、経常利益は2021年3月期から増加基調にあり、今期は前年同期比で約50%の増加となっています。この背景には、与信関係費用の減少や株式等売却益の増加などがあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は8,318億2百万円で、前連結会計年度末比では189億69百万円の減少となりました。一方、純資産は401億29百万円と、前連結会計年度末比で228億57百万円の増加を示しています。
資産の部
資産の主な内訳は、貸出金が5,773億85百万円、有価証券が822億85百万円などとなっています。これらは前期末と比べて、それぞれ10億92百万円の減少、19億12百万円の増加となりました。
負債の部
負債の主な内訳は、預金が7,820億71百万円で、前期末比50億9百万円の増加となっています。一方、借用金は前期末から229億円減少し、残高はゼロとなっています。
純資産の部
純資産は、前期末比で228億57百万円増加し、401億29百万円となりました。この増加の主因は、利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利回り)は0.69%、ROE(自己資本利回り)は4.82%となっています。前年同期と比べて、ROAは0.36ポイント、ROEは1.49ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが増加し、投資活動によるキャッシュ・フローが減少するなど、良好な状況でした。今後も、安定的な資金繰りが期待できると考えられます。
配当の支払額
株式会社南日本銀行は、2023年6月27日開催の定時株主総会において、普通株式1株につき25円、B種優先株式1株につき175円の配当を実施しています。今後も株主還元に注力していく方針のようです。
今後の展望
株式会社南日本銀行は、地域に密着した金融サービスの提供を通じて、持続的な成長と収益力の向上を目指しています。また、新たにリスク管理体制の強化や事業ポートフォリオの最適化など、経営基盤の強化にも取り組んでいきます。今後も注目していきたい銘柄といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社南日本銀行は、最新の四半期決算で経常利益が大幅に増加するなど、堅調な業績を示しました。また、総資産や純資産も増加傾向にあり、収益性の改善も進んでいます。今後も地域に密着した金融サービスの提供と経営基盤の強化に注力し、更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社南日本銀行の決算日や配当についてまとめました。
株式会社南日本銀行の決算期は3月期で、四半期ごとに決算書を公表しています。今回の決算は2023年12月31日を基準日とした第3四半期決算です。配当については、2023年6月27日開催の定時株主総会で、普通株式1株につき25円、B種優先株式1株につき175円の配当を実施しています。今後も株主還元に注力していく方針のようです。