中道リース株式会社の2024年第1四半期決算報告書が発表されました。売上高が前年同期比4.2%増加し、経常利益は11.9%増加と、堅調な業績を示しました。リース事業やその他の事業も順調に推移しており、企業の持続的な成長が期待できる決算となっています。
企業情報
企業名: 中道リース株式会社
証券コード: 85940
決算期: 2024年12月期
中道リース株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中道リース株式会社の決算日は12月31日です。第1四半期の決算期間は2024年1月1日から3月31日までとなっています。
主な事業
中道リース株式会社は、リース、割賦、営業貸付、不動産賃貸、ヘルスケアサポートなどを主要な事業として展開しています。多様な事業領域を持ち、幅広い顧客層に対してソリューションを提供しています。特にリース事業が最も売上の柱となっており、顧客のニーズに合わせて最適なリース商品を提案しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は前年同期比4.2%増加の11,130百万円、経常利益は11.9%増加の362百万円となりました。売上高の増加と不良債権処理費用の増加などによって、営業利益も5.7%増加の277百万円と好調な業績を示しています。利益率についても、経常利益率は3.3%と前年同期から0.7ポイント上昇しています。
売上・利益の推移
中道リース株式会社は、リース売上の増加などにより、売上高は前期から4.2%増加しました。一方で、不良債権処理費用の増加などにより販売費及び一般管理費が増加したものの、経常利益は11.9%増加しています。この結果、四半期純利益も15.8%増加しました。中長期的には、安定した収益基盤の構築に努め、業績の向上を目指していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
中道リース株式会社の2024年3月31日現在の総資産は158,299百万円となり、前期末比6,852百万円増加しました。この増加は主に、現金及び預金並びにリース投資資産の増加によるものです。一方で、負債合計は147,253百万円と前期末比6,556百万円増加しており、これは債権流動化に伴う長期支払債務の増加が主な要因となっています。
資産の部
資産の部では、リース投資資産が89,333百万円と前期末比929百万円増加しており、同事業の順調な推移が示されています。また、割賦債権や営業貸付金も高水準を維持しており、事業の多角化が着実に進展していることがわかります。
負債の部
負債の部では、長期借入金が65,229百万円と前期末比2,598百万円減少しましたが、債権流動化に伴う長期支払債務が20,006百万円と大幅に増加しています。これにより、総負債が147,253百万円と前期末から6,556百万円の増加となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が6,351百万円と前期末比162百万円増加しており、着実な利益積み上げが図られています。また、自己資本比率は7.0%と前期末から0.4ポイント上昇しており、財務の健全性が維持されていることがわかります。
ROAとROE
中道リース株式会社のROAは前期末の0.2%から当四半期末の0.2%と横ばいとなっています。一方でROEは前期末の7.1%から当四半期末の7.0%と若干低下しています。これは、利益の増加に比べて株主資本の増加額が大きかったためと考えられます。今後は、より一層の収益力強化と効率的な資本運用により、ROA、ROEの向上を目指していくことが重要となります。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明ですが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が期待されます。また、投資活動によるキャッシュ・フローの変動にも注目が必要です。今後の中長期的な事業展開を見据えた設備投資やM&Aなどの動向が、同社の成長戦略に大きな影響を与えることが予想されます。
配当の支払額
当第1四半期における配当金の支払額は1株当たり12円となっています。前年同期の8円から50%増加しており、株主還元にも注力している様子がうかがえます。今後も業績動向を踏まえつつ、株主の皆様への適切な利益還元を行っていくことが期待されます。
今後の展望
中道リース株式会社は、中期経営計画「NL Build-Up!2023-2025」に基づき、「質の向上」と「堅実経営」に取り組んでいます。コロナ禍の影響が収束に向かう中、リース事業や不動産賃貸事業を中心に堅調に推移しており、今後も安定した収益基盤を維持していくことが期待されます。加えて、新たな事業領域への進出など、更なる成長に向けた取り組みにも注目が集まります。
編集部のまとめ
中道リース株式会社の2024年第1四半期決算は、売上高、経常利益、四半期純利益のいずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。リース事業や不動産賃貸事業を中心に安定した収益基盤を有しており、今後の持続的な成長が期待されます。また、株主還元にも注力しており、投資家の皆様にとっても魅力的な銘柄といえるでしょう。今後の動向にも注目が集まります。
中道リース株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中道リース株式会社の決算日は12月31日です。当第1四半期の配当金は1株当たり12円と前年同期から50%増加しており、株主還元にも力を入れています。今後も業績の推移を踏まえつつ、適切な利益還元を行っていくことが期待されます。