株式会社岡三証券グループの第3四半期決算について、業績が大幅に改善したことが分かりました。営業収益が前年同期比21.7%増加し、純営業収益も21.3%増加しました。また、経常利益は7億5百万円の損失から113億84百万円の利益に大きく反転し、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比291.6%増の97億82百万円となりました。
企業情報
企業名: 株式会社岡三証券グループ
証券コード: 86090
決算期: 3月31日
株式会社岡三証券グループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社岡三証券グループの決算期は3月31日で、3月期決算を行います。今回の四半期報告書は、第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の業績を報告したものです。
主な事業
株式会社岡三証券グループは、証券業を中心とした投資・金融サービス業を展開しています。主な事業は、株式・債券の売買、投資信託の販売、金融商品のトレーディングなどです。子会社の岡三証券株式会社を通じて、個人・法人のお客様に各種金融サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における営業収益は608億46百万円と前年同期比21.7%の増加となりました。これにより、純営業収益も593億60百万円と21.3%の増加となりました。経常利益は113億84百万円と大幅な増益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も97億82百万円と291.6%増加しました。
売上・利益の推移
株式市況の好調に伴い、株式委託手数料が前年同期比37.6%増加しました。また、引受手数料も130.6%増と大幅に増加しました。さらに、トレーディング収支も209億円と36.4%増加しました。これらの増収要因により、経常利益も大きく改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ800億69百万円増加し9,561億27百万円となりました。一方、負債は667億86百万円増加して7,572億5百万円、純資産は132億83百万円増加して1,989億21百万円となっています。
資産の部
資産の主な増加要因は、有価証券担保貸付金が857億68百万円、信用取引資産が189億96百万円増加したことです。一方で、トレーディング商品が228億7百万円減少しました。
負債の部
負債の主な変動は、トレーディング商品が600億40百万円、預り金が330億11百万円増加した一方で、有価証券担保借入金が306億49百万円減少したことです。
純資産の部
純資産は、その他有価証券評価差額金が77億6百万円、利益剰余金が56億79百万円増加したことにより132億83百万円増加しました。
ROAとROE
当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は19.4%となっています。このような財務体質の改善が進む中、ROAは1.0%、ROEは6.2%となりました。今後も収益力の向上により、ROA/ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため記載されていません。ただし、減価償却費は23億80百万円計上されています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間の配当金は、1株当たり20円(前年同期比5円増)となりました。業績好調を反映して増配となっています。
今後の展望
株式会社岡三証券グループは、持続的な成長を実現するための経営基盤の確立に取り組んでいます。中核子会社の岡三証券株式会社では、100周年記念の大規模セミナーやキャンペーンの実施、One to One マーケティングの強化など、さまざまな施策を展開しています。また、セキュリティトークン事業における協業の初号案件として、過去最大規模の発行額の記念債券の公募発行を行いました。今後も新しい金融サービスの提供などを通じて、業績の維持・向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社岡三証券グループの第3四半期決算は、株式市況の好調を背景に大幅な増収増益となりました。受入手数料、トレーディング損益ともに大きく伸長し、経常利益も大幅に改善しています。また、財務体質の改善も進み、自己資本比率が19.4%と健全な水準を維持しています。今後も新たな金融サービスの提供など、持続的な成長に向けた取り組みが期待されます。
株式会社岡三証券グループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社岡三証券グループの決算期は3月31日で、第3四半期決算(2023年10月1日~12月31日)を報告しました。当期の業績は大幅に改善し、1株当たり配当金も20円と前年同期比5円増の増配となりました。今後も新しい金融サービスの提供などを通じて、持続的な成長が期待されています。