ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の第3四半期決算が発表されました。主要事業である損害保険事業や海外保険事業が好調で、経常利益は大幅に増加しています。また、保有する有価証券の評価益の増加により純資産が大きく改善されるなど、財務体質の強化が進展しています。今後も成長戦略を着実に実行し、更なる業績向上を目指していきます。
企業情報
企業名: ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社
証券コード: 86300
決算期: 3月期
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の決算は3月期で、決算発表は毎年6月下旬頃に行われます。また、第2四半期決算は11月中旬頃、第3四半期決算は2月中旬頃に発表されています。
主な事業
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社は、損害保険事業、生命保険事業、介護・シニア事業などを営む大手保険グループです。国内損害保険事業が最大の収益源となっており、海外保険事業も急速に成長しています。また、高齢化社会への対応として介護・シニア事業にも力を入れています。多角化した事業ポートフォリオを持つ、保険業界の大手企業です。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、経常収益が3兆8,485億円、経常利益が4,324億円と、前年同期に比べて大幅に増加しました。特に損害保険事業と海外保険事業の業績が好調で、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,230億円と、前年同期の損失から大きく転換しました。
売上・利益の推移
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の直近の売上高と利益の推移を見ると、売上高は堅調に推移しており、利益も大幅に改善しています。損害保険事業の堅調な業績に加え、海外保険事業の伸びが大きく寄与しています。今後もこの成長トレンドが続くことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の貸借対照表を見ると、資産は14兆4,243億円、負債は11兆8,446億円、純資産は2兆5,796億円となっています。前連結会計年度末と比べて、資産は1兆730億円増加、負債は4,125億円増加、純資産は6,605億円増加しています。
資産の部
資産の主な内訳は、有価証券が10兆8,918億円、貸付金が4,613億円などとなっています。有価証券の増加が資産全体の増加に大きく寄与しています。
負債の部
負債の主な内訳は、保険契約準備金が9兆7,993億円となっています。保険事業の規模拡大に伴い、保険契約準備金も増加しています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、利益剰余金が1兆1,957億円、その他有価証券評価差額金が1兆92億円などです。有価証券の評価益の増加により、純資産が大幅に改善されています。
ROAとROE
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社のROA(総資産経常利益率)は3.16%、ROE(自己資本当期純利益率)は16.62%となっています。前年同期と比べてROAは改善し、ROEも大幅に上昇しており、収益性と資本効率性が高まっていることが分かります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは3,183億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは1,386億円のマイナスとなっています。保険事業の好調な業績を背景に、手元流動性が高まっています。
配当の支払額
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社は、年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しています。当第3四半期では中間配当として1株当たり150円(前年同期比20円増)の配当を行っています。業績好調を背景に、配当も増加傾向にあります。
今後の展望
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社は、損害保険事業や海外事業の更なる成長、デジタル化の推進、介護・シニア事業の拡大などに注力していく方針です。健全な収益基盤の確立と事業ポートフォリオの最適化を図りながら、持続的な企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社は、損害保険事業と海外事業が牽引して好業績を上げています。有価証券の評価益の増加により、財務体質も大幅に改善されました。今後も成長戦略に注力し、業績と企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＳＯＭＰＯホールディングス株式会社の決算は3月期で、毎年6月下旬頃に決算発表が行われています。また、中間配当と期末配当の年2回の配当を実施しており、今期の中間配当は1株当たり150円と前年同期から20円増加しています。今後も安定した配当が期待できそうです。
