極東証券株式会社の2023年12月期第3四半期決算の概要をお届けします。好調な業績を収めた同社を、簡潔にご紹介します。
企業情報
企業名: 極東証券株式会社
証券コード: 87060
決算期: 2023年12月期(3月期)
極東証券株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
極東証券株式会社の決算は、3月期の決算となります。具体的には、3月31日が決算日で、その3ヶ月後の6月に年次の有価証券報告書を提出します。一方、四半期決算は、6月30日、9月30日、12月31日がそれぞれ決算日となっています。
主な事業
極東証券株式会社は、証券取引業を主たる事業としています。具体的には、株式・債券のトレーディング、投資信託の販売、法人向けの引受・募集業務などを行っています。また、不動産業を営むグループ会社も擁しており、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は大幅増益となりました。営業収益は前年同期比166.1%増の53億72百万円、営業利益は前年同期の349百万円の損失から1,723百万円の大幅な黒字に転じています。経常利益も前年同期比1,687.7%増の23億21百万円と非常に高い水準となっています。
売上・利益の推移
極東証券株式会社の業績は、株式市場の動向によって大きく変動する傾向にあります。今期は、株式市場の活況を受けて、受取手数料やトレーディング損益が大幅に増加しており、好業績を収めることができました。今後も、株式や債券市場の動向に注目が必要ですが、同社は収益源の多様化にも取り組んでおり、業績の安定化も期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の総資産は774億94百万円と、前期末比65億92百万円の増加となりました。これは主に、投資有価証券の増加によるものです。一方で、負債合計は269億38百万円と33億37百万円増加しており、純資産は505億56百万円と32億55百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、トレーディング商品が27億25百万円増加した一方で、現金・預金が49億37百万円減少しています。また、投資有価証券が81億34百万円増加しており、全体として資産が増加しています。
負債の部
負債の部では、預り金が31億76百万円増加した一方で、短期借入金が10億20百万円減少しています。全体として負債が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が19億61百万円、利益剰余金が12億92百万円増加しており、純資産が大幅に増加しています。
ROAとROE
極東証券株式会社のROA(総資産利益率)は前期末の3.5%から当第3四半期末で6.1%に上昇しています。また、ROE(自己資本利益率)は前期末の8.0%から13.6%に上昇しています。これは、株式市場の活況を受けた業績拡大に加え、自己資本の効率的な活用により、収益性が大幅に改善されたことを示しています。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は公表されていないため、詳細な情報は確認できませんでした。ただし、営業活動によるキャッシュ・フローは株式市場の好調により増加傾向にあると推測されます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得などにより減少していると考えられます。
配当の支払額
極東証券株式会社は、2023年度の中間配当として1株当たり30円の配当を実施しました。前年同期の1株当たり15円に比べ、大幅に増額された配当となっています。株価の上昇と好業績を受け、株主還元の強化が行われています。
今後の展望
今後の市場環境については、インフレ懸念やFRBの金融政策動向などが不透明な要因として残されています。ただし、極東証券株式会社は、お客様の多様なニーズに応えるべく、特色ある商品の提供に努めており、また財務運営の効率化にも取り組んでいます。これらの取り組みにより、安定的な業績が期待されます。
編集部のまとめ
極東証券株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、株式市場の活況を背景に大幅な増収増益となりました。資産規模の拡大や自己資本の効率的活用によりROAやROEも向上しています。また、株主還元の強化も行われています。今後も、市場環境の変化に対応しつつ、収益力の維持・向上に期待が寄せられます。
極東証券株式会社の決算日や配当についてまとめました。
極東証券株式会社の決算は3月31日が決算日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日が対象期間となります。直近の2023年12月期の中間配当は1株当たり30円と前年同期比倍増となっており、業績好調に伴う株主還元の強化が行われています。今後も、市場環境の変化に対応しながら、収益力の向上とともに株主への利益還元が期待されます。