スパークス・グループ株式会社の決算報告書を見てみると、同社の業績がStrongに推移していることがわかりました。営業収益は17.7%増加し、経常利益も11.9%増加と好調な決算となりました。特に注目なのは、親会社株主に帰属する四半期純利益が44.9%も増加した点です。投信投資顧問業界の大手として、同社の健全な財務状況と収益力の高さが伺えますね。
企業情報
企業名: スパークス・グループ株式会社
証券コード: 87390
決算期: 2023年3月期
スパークス・グループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
スパークス・グループ株式会社の決算期は3月期です。具体的には、2023年3月31日が決算日となっています。四半期決算の報告書では、2023年12月31日の第3四半期までの業績が分かります。
主な事業
スパークス・グループ株式会社は、投信投資顧問業を主たる事業としています。金融商品の運用を行う資産運用会社で、投資信託の運用や個人・法人向けの投資顧問サービスを提供しています。特に、リテール向けの投資信託の運用がメインとなっています。
今期の業績と利益率は？
今期(2023年3月期第3四半期)の業績は非常に好調です。営業収益は117億52百万円と前年同期比で17.7%も増加しています。また、経常利益も51億98百万円と前年同期比11.9%増加しました。このように、同社は収益性の高い事業を展開しており、各利益指標が堅調に推移しています。
売上・利益の推移
スパークス・グループ株式会社の売上高と利益の推移を見ると、過去3年連続で増収増益となっています。特に、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比44.9%増と大幅な増加となりました。同社の運用資産残高も前期末比10.4%増と順調に拡大しており、収益力の高さが窺えます。
四半期連結貸借対照表について
スパークス・グループ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が427億70百万円と、前期末比で33億87百万円増加しています。これは主に、投資有価証券が51億9百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は134億99百万円と、前期末比で1億63百万円の増加にとどまっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が減少したものの、未収委託者報酬の増加や投資有価証券の増加等により、全体としては資産が増加しています。この結果、当社グループの事業基盤がより強化されたと言えるでしょう。
負債の部
負債の部では、未払金や未払法人税等が減少した一方で、賞与引当金が増加しました。全体としては負債は緩やかな増加にとどまっており、財務の健全性が維持されていると評価できます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が20億80百万円増加したことや、その他有価証券評価差額金が10億47百万円増加したことなどから、全体として純資産が32億24百万円増加しています。この結果、自己資本比率は68.5%まで上昇しており、財務基盤がさらに強化されたと言えます。
ROAとROE
スパークス・グループ株式会社のROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本当期純利益率)を見ると、ともに高水準で推移しています。ROAは12.2%、ROEは17.4%と、投資効率の高さが窺えます。これは、同社の強固な収益基盤と効率的な資金運用によるものと考えられます。今後もこのような高い収益性を維持できるよう、さらなる改善に取り組んでいくことが期待されます。
キャッシュフロー
スパークス・グループ株式会社のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが増加しています。これは主に、利益の増加によるものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっているものの、全体としては財務の健全性が維持されていると評価できます。今後も、安定したキャッシュ・フローの創出が期待されます。
配当の支払額
スパークス・グループ株式会社は、1株当たり60円の期末配当を実施する予定です。前期と同水準の配当となっており、同社の収益力と財務基盤の強さが反映されていると言えるでしょう。株主還元を重視する同社の姿勢が評価されると考えられます。
今後の展望
スパークス・グループ株式会社は、投資信託の運用資産残高の拡大を目指しています。資産運用会社として、顧客の資産運用ニーズに応える良質な商品ラインナップを維持・拡充し、収益の持続的な成長を目指していくと考えられます。また、再生可能エネルギー関連事業の拡大にも注力しており、同社の事業ポートフォリオの多様化にも期待が寄せられています。
編集部のまとめ
スパークス・グループ株式会社は、投信投資顧問業界の大手企業として、堅調な業績を維持し続けています。営業収益、経常利益、純利益のいずれも増加しており、収益力の高さが窺えます。また、資産と純資産が増加し、財務体質の改善も進んでいます。今後も、投資信託運用の強化や再生可能エネルギー事業の拡大など、新しい成長分野にも挑戦することで、持続的な業績拡大が期待できそうです。
スパークス・グループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スパークス・グループ株式会社の決算期は3月期で、2023年3月31日が決算日となっています。また、同社は1株当たり60円の期末配当を実施する予定です。株主還元を重視する同社の姿勢が評価されていると言えるでしょう。今後も、高い収益力と財務健全性を維持しながら、株主の皆様への還元にも尽力していくことが期待されます。
