豊トラスティ証券の最新の決算報告書を分析してみましょう。営業収益5,359百万円と前年同期比5.8%の増加となり、経常利益1,591百万円と35.6%増となるなど、順調な業績拡大が見られました。
企業情報
企業名: 豊トラスティ証券株式会社
証券コード: 87470
決算期: 2023年12月31日
豊トラスティ証券株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
豊トラスティ証券は3月決算の企業で、第3四半期連結累計期間は2023年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の決算となります。
主な事業
豊トラスティ証券の主な事業は、商品デリバティブ取引の受託および自己売買、ならびに金融商品取引の受託および自己売買です。特に、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」などが好調に推移しており、収益の柱としてさらなる成長が期待されます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の営業収益は5,359百万円と前年同期比5.8%の増加となりました。経常利益は1,591百万円と35.6%の大幅な増益となっており、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,074百万円と55.6%の増加を記録しています。これにより、高い収益性と収益力の向上が確認できます。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移を見ると、営業収益は堅調に増加しており、経常利益も増加傾向にあります。特に当第3四半期では大幅な増益となっており、企業の収益力が高まってきていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は86,791百万円と前連結会計年度末と比較して16,017百万円の増加となりました。一方で負債合計は74,902百万円で、14,986百万円の増加となっています。純資産は11,888百万円と1,030百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が16,356百万円増加しており、主に「保管有価証券」が5,241百万円、「差入保証金」が15,405百万円それぞれ増加したことによるものです。一方で固定資産は338百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が14,790百万円増加しており、主に「預り証拠金」が10,841百万円、「預り証拠金代用有価証券」が5,241百万円それぞれ増加したことによるものです。固定負債は191百万円の増加となっています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が772百万円増加し、その他の包括利益累計額が258百万円増加しています。これにより、自己資本比率は13.7%となっています。
ROAとROE
ROAは前期末から0.2ポイント低下し13.7%となりましたが、依然として高水準を維持しています。一方、ROEは前期末から1.6ポイント低下し15.3%となっているものの、引き続き高い収益性を示しています。これらの指標から、豊トラスティ証券は効率的な資産運用と収益性の高い経営を行っていると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、詳細な情報が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期と比べて改善しているものと考えられます。これは、利益水準の向上や運転資本の効率的な運用などが寄与していると想定されます。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり53円で、前年同期比0.50円減少しています。配当性向は前期から0.3ポイント低下し30.9%となっています。今後も株主還元の一環として、安定的な配当の実施が期待されます。
今後の展望
豊トラスティ証券は、取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」を中心に、商品デリバティブ取引や取引所為替証拠金取引など、収益の柱となる事業の拡大に注力していく方針です。また、東京証券取引所の会員資格取得も目指しており、経営資源の充実や新たなサービスの提供にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
豊トラスティ証券は、商品デリバティブ取引や金融商品取引の両輪で着実に収益を拡大しており、特に取引所株価指数証拠金取引「ゆたかCFD」の好調が業績を牽引しています。また、財務体質も健全で、株主還元も安定的に行われている企業といえます。今後も収益力の一層の向上と、新たな成長機会の開拓に期待が高まっています。
豊トラスティ証券株式会社の決算日や配当についてまとめました。
豊トラスティ証券は3月決算の企業で、当第3四半期連結累計期間は2023年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の決算となります。配当は1株当たり53円で、前年同期比0.50円減少しています。今後も安定的な配当の実施が期待されます。