株式会社アドバンテッジリスクマネジメントの2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比9.9%増の5,000百万円と好調な業績を維持しています。また、経常利益が295百万円と前年同期比62.8%増と大幅な増益となりました。同社は企業の健康経営をサポートするソリューション事業を中心に成長を続けており、中期経営計画の実現に向けて順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社アドバンテッジリスクマネジメント
証券コード: E05648
決算期: 3月
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは3月31日を決算期末としています。そのため、第3四半期決算は 2023年12月31日が会計期間の末日となります。
主な事業
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは、企業の健康経営や従業員のメンタルヘルスケアを支援するソリューションを提供しています。主力事業は、ストレスチェックや組織改善支援サービス、休業者管理支援サービスなどです。企業の生産性向上と従業員の健康・幸福の実現を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が5,000百万円と前年同期比9.9%増加しました。経常利益は295百万円と大幅な増益となり、営業利益率は5.7%と前年同期から1.9ポイント改善されました。企業の健康経営ニーズの高まりを背景に、主力サービスが順調に推移したことが要因と考えられます。
売上・利益の推移
同社の最近3年間の業績推移を見ると、売上高は堅調に増加しています。一方で、利益面では前年から改善しつつあり、2023年3月期第3四半期決算では経常利益が295百万円と大幅な増益となりました。今後も中期経営計画に基づいて既存事業の深化とドメイン拡大を進め、企業価値向上に取り組んでいくものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は6,312百万円と前期末から351百万円増加しています。この主な要因は、のれんや無形固定資産が増加したためです。一方、負債は2,642百万円と前期末から321百万円増加しており、純資産は3,670百万円と前期末から30百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,473百万円と前期末から206百万円増加しています。また、のれんや事業用システムの投資により無形固定資産が大幅に増加しました。これは、ここむ株式会社やResily株式会社の子会社化によるものです。
負債の部
負債の部では、前受収益が増加したものの、未払金や保険料預り金が減少したことにより、流動負債は2,252百万円となりました。また、長期借入金が増加したことから、固定負債は389百万円と前期末から195百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加したことにより、純資産は3,670百万円と前期末から30百万円の増加となりました。自己資本比率は57.3%となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は4.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.3%となっています。前年同期に比べROAは1.1ポイント、ROEは1.3ポイント改善されており、収益性が高まっているといえます。今後も事業拡大とともに投資効率の向上により、収益性の更なる改善が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが307百万円のプラスとなりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっているのは、連結子会社株式取得などの投資によるものです。今後も事業拡大に向けたM&Aや設備投資などで、一定の資金需要が続くことが予想されます。
配当の支払額
当社は年2回(6月と12月)の配当を行っています。2023年6月の期末配当は1株10円、12月の中間配当は1株10円の計20円の年間配当を実施する予定となっています。この水準は前期から変わらず、株主還元は安定的に行われています。
今後の展望
同社は2021年に策定した「中期経営計画2023」に沿って、企業のウェルビーイング領域における事業の拡大に注力しています。健康経営やDX化、人材育成などに関するソリューションを提供し、業界トップの地位を目指すとしています。今後も既存事業の深耕と新規サービスの開発により、顧客ニーズに的確に応えていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは、企業の健康経営をサポートするソリューション事業を中心に堅調な業績を維持しています。売上高は前年同期比9.9%増、経常利益は62.8%増と大幅な増収増益を達成しました。今後も中期経営計画に基づいて既存事業の深化とドメイン拡大に取り組み、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期末日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が会計期間の末日となります。配当は年2回(6月と12月)実施しており、1株当たり年間配当20円を予定しています。株主への安定的な利益還元が行われていることが分かります。