三菱地所株式会社の決算内容をご紹介します。2023年3月期第3四半期の業績は、営業収益が9,264億円と前年同期比で2.2%増加しました。利益面では、営業利益が1,468億円と26.6%減少しましたが、経常利益は1,232億円と健全な水準を維持しています。
企業情報
企業名: 三菱地所株式会社
証券コード: 88020
決算期: 3月期
三菱地所株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三菱地所株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は5月下旬、株主総会は6月下旬に行われます。中間配当と期末配当の年2回の配当を実施しています。
主な事業
三菱地所株式会社は、オフィスビル、商業施設、住宅、ホテルなど不動産のデベロップメントと運営管理を行う総合不動産企業です。国内では丸の内エリアを中心に事業を展開し、海外にも事業拠点を持っています。設計、仲介、管理など不動産に関するサービスも提供しています。
今期の業績と利益率は?
三菱地所株式会社の2023年3月期第3四半期の業績は、営業収益が9,264億円と前年同期比2.2%増加しました。一方、営業利益は1,468億円と26.6%減少しています。これは、オフィスビル事業の減収や投資マネジメント事業の収益減などが影響しています。全体としては、収益性は高水準を維持しているといえます。
売上・利益の推移
三菱地所株式会社の最近3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。2022年3月期の売上高は1兆3,778億円、経常利益は2,718億円と好業績でした。2023年3月期第3四半期の売上高は9,264億円、経常利益は1,232億円となっています。売上高、利益ともに堅調に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
三菱地所株式会社の2023年12月31日時点の総資産は7兆5,552億円と前期末から6,832億円増加しています。このうち固定資産が5兆4,652億円と全体の72.3%を占めています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,235億円、販売用不動産が1,512億円、開発用不動産が4,731億円となっています。これらの資産が中心を占めています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が1兆9,005億円、社債が8,405億円となっています。有利子負債が主な構成要素となっています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が1兆3,747億円、その他の包括利益累計額が8,903億円となっています。自己資本比率は30.0%となっています。
ROAとROE
三菱地所株式会社のROA(総資産利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は6.1%となっています。ROAは前期末から0.5ポイント低下、ROEは1.9ポイント低下しています。これは、営業利益の減少や有利子負債の増加などが影響しています。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが582億円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが2,780億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが3,069億円の増加となっています。投資活動での支出が大きかったものの、有利子負債の増加などで全体としては資金が増加しています。
配当の支払額
三菱地所株式会社は、年2回の配当を実施しています。2023年3月期の年間配当金は1株当たり39円を予定しており、うち中間配当が20円、期末配当が19円となっています。前期から3円増配となっています。株主還元を重視した経営を行っています。
今後の展望
三菱地所株式会社は、丸の内エリアの再開発など国内事業の強化に加え、海外事業の拡大にも力を入れています。また、DX推進による業務効率化やESG経営の推進にも注力しています。今後の不動産市況の変化に柔軟に対応しながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
三菱地所株式会社は、厳しい事業環境の中でも堅調な業績を維持しています。丸の内エリアの再開発やグローバル事業の拡大などにより、中長期的な成長が期待されます。また、DX推進やESG経営の強化にも取り組み、社会課題にも積極的に取り組む姿勢が評価されています。今後の業績推移やESG経営の成果に注目が集まるでしょう。
三菱地所株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三菱地所株式会社の決算日は3月31日で、3月期の決算を行っています。株主総会は6月下旬に開催され、年2回の配当(中間配当、期末配当)を実施しています。2023年3月期は1株当たり39円の配当を予定しており、株主還元を重視した経営を行っています。