こんにちは。株式会社ゴールドクレストの2023年12月期第3四半期決算をご紹介します。同社は不動産分譲事業を中心に、賃貸事業やマネジメント事業も展開する総合不動産会社です。
企業情報
企業名: 株式会社ゴールドクレスト
証券コード: 88710
決算期: 3月31日
株式会社ゴールドクレストの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ゴールドクレストは3月31日を決算日としており、
第3四半期の決算報告は2023年12月31日時点での決算になります。
毎年2月と5月、10月に決算発表を行っています。
主な事業
株式会社ゴールドクレストは、首都圏を中心に高品質な新築分譲マンションの開発・販売を主力事業としています。
また、分譲物件の賃貸事業やプロパティマネジメント事業にも注力しており、
総合不動産企業として事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
この第3四半期の売上高は12,783百万円と前年同期比45.5%の減収となりました。
一方で、営業利益は1,422百万円、経常利益は1,272百万円、
親会社株主に帰属する四半期純利益は789百万円と、いずれも大幅な減益となっています。
これは主に不動産分譲事業の引き渡し戸数の減少が影響しているようです。
売上・利益の推移
過去3年間の同社の業績を見ると、売上高は27,453百万円と高水準を維持しています。
一方で、利益は減少傾向にあり、経常利益は10,554百万円、純利益は7,031百万円と前年同期比で減少しています。
これは、販売価格の上昇に伴う販売戸数の減少や建築コストの高騰などが影響しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の総資産は、前期末比1.2%減少の186,921百万円となっています。
一方、純資産は前期末比1.5%減少の128,448百万円となり、自己資本比率は68.7%と高い水準を維持しています。
負債については、前年同期比では減少傾向にありますが、
第3四半期末時点では33,646百万円となっています。
資産の部
流動資産が155,778百万円、固定資産が31,142百万円と、全体の資産の大半を流動資産が占めています。
流動資産の中では、仕掛販売用不動産が69,752百万円と最も大きな割合を占めています。
負債の部
流動負債は33,646百万円、固定負債は24,826百万円となっています。
流動負債の中では、1年内返済予定の長期借入金が13,512百万円と最も大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産は128,448百万円で、自己資本比率は68.7%と高水準を維持しています。
このことから、同社は強固な財務基盤を有していることがわかります。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前年同期の4.3%から0.4%に大幅に低下しています。
これは、売上高および利益の減少が影響したためと考えられます。
一方で、ROE(自己資本利益率)は前年同期の5.0%から0.6%に減少しています。
今後は、収益性の向上とともに資産効率の改善にも注力していく必要があるでしょう。
キャッシュフロー
同社の営業キャッシュフローは、前年同期比で大幅に減少しています。
これは、販売用不動産の取得による支出の増加などが影響しているためと考えられます。
一方で、投資キャッシュフローは前年同期比で大幅な改善を示しています。
財務キャッシュフローも有利子負債の返済などにより減少傾向にあります。
今後はキャッシュ管理の強化に取り組む必要があるでしょう。
配当の支払額
同社は、前期(2022年3月期)に1株当たり85円の配当を実施しました。
今期(2023年3月期)は中間配当として1株当たり80円を実施しており、
期末配当も予定しているため、通期では1株当たり160円の配当を見込んでいます。
同社は株主還元にも力を入れており、配当性向も50%超と高い水準を維持しています。
今後の展望
同社は、人口減少や金利上昇など、不動産業界を取り巻く環境の変化に対応するべく、
事業領域の拡大や収益性の改善に取り組んでいくとしています。
具体的には、既存事業の強化とともに、新規事業の開発にも注力し、
収益基盤の拡大を目指していく方針です。
また、経営の効率化にも取り組み、財務の健全性維持と株主還元の継続的な実施を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社ゴールドクレストは、不動産分譲を中心に事業を展開する企業です。
今期の業績は減収減益となりましたが、財務基盤は健全で、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後は、新規事業の開発や経営の効率化に取り組み、更なる成長を目指していく方針です。
同社の動向に注目していく必要があるでしょう。
株式会社ゴールドクレストの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日時点での業績となります。
配当については、前期85円、今期80円(中間配当)の実施を予定しており、株主還元にも力を入れています。
今後の成長に期待が持てる企業だと言えるでしょう。