株式会社新日本建物の決算報告書の内容をまとめました!
同社は都内を中心に不動産開発や賃貸住宅などを手掛ける老舗の総合不動産デベロッパーです。第3四半期累計期間(2023年4月~12月)の業績では、売上高は206億50百万円、営業利益は22億77百万円と好調な実績を残しています。特に自社ブランドマンションの販売も順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社新日本建物
証券コード: E03994
決算期: 3月31日
株式会社新日本建物の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社新日本建物の決算日は3月31日です。
第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社新日本建物は、東京都23区を中心とした首都圏において、マンション開発や販売、賃貸用不動産の取得・運営などを手掛ける総合不動産デベロッパーです。流動化事業、マンション販売事業、アセットホールディング事業の3つを主要な事業セグメントとして展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高206億50百万円、営業利益22億77百万円を計上しています。
主力のマンション販売事業が順調に推移したことで、営業利益率は11.0%と高水準を維持できています。
売上・利益の推移
前年同期(2022年4月~12月)と比べると、売上高は35.8%、営業利益は96.6%それぞれ増加しています。
直近3年間の利益率をみると、営業利益率は10%前後で推移しており、安定した収益力を持っていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の財務状況をみると、総資産259億76百万円、負債159億65百万円、純資産100億10百万円となっています。
前期末比では、総資産が減少しつつ、純資産が増加傾向にあるなど健全な財務体質を維持できています。
資産の部
流動資産は238億89百万円で、うち販売用不動産が17億91百万円減少しましたが、仕掛販売用不動産が6億6百万円増加したことで全体としては減少幅を抑えられています。
固定資産は20億84百万円で、賃貸用不動産の取得により有形固定資産が大幅に増加しました。
負債の部
流動負債は80億34百万円と減少しており、主に前受金の減少などによるものです。
固定負債は79億31百万円で、長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産は100億10百万円と前期末から9億14百万円増加しました。
この増加は主に四半期純利益の積み上げによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は7.2%、ROE(自己資本利益率)は16.7%となっています。
前年同期と比べると、ROAは0.7ポイント上昇、ROEは3.0ポイント上昇しており、収益性が向上傾向にあります。
キャッシュフロー
第3四半期会計期間のキャッシュフロー情報は記載されていませんが、営業活動によるキャッシュフローは堅調に推移しているようです。
一方で、新規の賃貸用不動産取得などに伴い、投資活動によるキャッシュフローがマイナスとなっています。
配当の支払額
株式会社新日本建物は、2023年6月に1株当たり30円の配当を実施しました。
利益還元に前向きな企業姿勢がうかがえます。また、今後の株主還元に注目が集まりそうです。
今後の展望
株式会社新日本建物は、2024年4月1日付で株式会社タスキとの経営統合を予定しています。
両社の経営資源を活かし、不動産開発やデジタル化などの面で相乗効果を発揮し、更なる企業価値の向上を目指す考えのようです。
編集部のまとめ
株式会社新日本建物は、首都圏を中心とした不動産開発や賃貸物件運営等で高い収益力を発揮しており、当期も堅調な業績を達成できました。
さらに、株式会社タスキとの経営統合により、新たな成長ステージに進めるものと期待されます。今後の動向にも注目が集まりそうです。
株式会社新日本建物の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、第3四半期決算(2023年12月31日時点)の業績は好調でした。
また、2023年6月に1株当たり30円の配当を実施しています。今後の更なる企業価値向上と株主還元に期待が高まっています。