株式会社エリアクエストの最新の決算報告書を見てみましょう。好業績で売上や利益も増加するなど、同社の業績は堅調に推移しています。今期は新型コロナの影響が少なくなり、経済活動の回復を背景に業績が改善されています。さらに詳しい分析をしていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社エリアクエスト
証券コード: E04008
決算期: 2023年6月期
株式会社エリアクエストの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社エリアクエストの決算日は6月30日で、四半期決算の開示期日は2月13日と8月14日です。年次決算の開示期日は9月中旬となっています。
主な事業
株式会社エリアクエストは駅前店舗の不動産ソリューション事業を行っています。主な事業内容は、ビル管理事業、テナント誘致事業、更新および契約管理事業などです。全国の主要駅前に立地する商業ビルの運営管理や、新規テナント確保、契約更新などを行っており、不動産賃貸関連のあらゆるサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は前年同期比で売上高が3.6%増加、営業利益は20.7%減少しています。業績が堅調に推移しているものの、人件費や原材料費の高騰により営業利益は減少しています。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比48.7%増加と大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
最近の売上高と利益の推移をみると、売上高は順調に増加していますが、利益面では人件費等のコスト上昇による影響で経常利益は減少傾向にあります。ただし、四半期純利益は増加傾向にあり、全体としては良好な業績推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社エリアクエストの四半期連結貸借対照表を分析してみると、資産が前期比で258,239千円増加し、4,069,626千円となっています。これは主に敷金及び保証金の増加が要因です。一方、負債も289,542千円増加し、2,479,541千円となっています。これは主に長期借入金の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が増加し、固定資産もわずかに増加しています。特に、現金及び預金と敷金及び保証金が増加しているのが特徴的です。これは業績が順調であることを示しています。
負債の部
負債の部では、流動負債、固定負債ともに増加しています。特に長期借入金の増加が目立ちます。これは設備投資などに充てられたためと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加し、一方で自己株式の取得により自己資本比率は低下しています。しかし、全体としては健全な財務状況を維持しています。
ROAとROE
株式会社エリアクエストのROAは前年同期と比べて低下しているものの、ROEは増加しています。これは、利益水準は改善しているものの、資産効率や自己資本効率が低下している可能性があります。今後は、資産効率の改善や自己資本比率の維持などに注目していく必要がありそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは92,875千円の収入となり、前年同期比では10.7%減少しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは169,218千円の収入と大幅に増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは120,691千円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物は増加傾向にあり、財務体質は安定しています。
配当の支払額
株式会社エリアクエストは年2回の配当を行っています。第2四半期決算では1株当たり2円の配当を実施しており、年間の配当金総額は約37,000千円となっています。株主還元にも積極的に取り組んでいる企業だと言えるでしょう。
今後の展望
株式会社エリアクエストは新型コロナの影響から徐々に回復しつつある業界環境の中で、全国の駅前店舗の運営管理やテナント誘致など、不動産ソリューション事業を中心に着実に業績を伸ばしています。今後は物価高や金利上昇などの外部環境変化に留意しつつ、更なる成長と企業価値の向上に取り組んでいくものと期待されます。
編集部のまとめ
以上のように、株式会社エリアクエストの最新決算は売上高が好調に推移し、利益も増加するなど、概ね良好な業績を示しています。新型コロナ禍からの回復の兆しが見られ、今後も着実な業績拡大が期待されます。同社は駅前店舗の不動産ソリューション事業に強みを持っており、今後の成長が期待できるといえるでしょう。
株式会社エリアクエストの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エリアクエストの決算日は6月30日で、四半期決算は2月13日と8月14日に開示されています。また、同社は年2回の配当を実施しており、今期の配当金総額は約37,000千円となっています。同社の業績は堅調に推移しており、今後の成長に期待が高まります。
