トーセイ株式会社の2023年12月期第2四半期決算が発表されました。売上高は576億円、前年同期比9.0%増と好調な業績を収めています。
これは不動産再生事業や不動産開発事業における物件売却が好調だったことや、アセットマネジメント受託資産も2.3兆円と大きく増加したことが主な要因です。
企業情報
企業名: トーセイ株式会社
証券コード: E04021
決算期: 11月期
トーセイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
トーセイ株式会社の決算期は11月期で、決算日は11月30日です。
第2四半期の決算は2024年7月10日に発表されています。
主な事業
トーセイ株式会社は、不動産再生事業、不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産ファンド・コンサルティング事業、不動産管理事業、ホテル事業の6つの事業を展開しています。
特に不動産再生事業と不動産開発事業が主力で、不動産の収益向上や新規開発を通じて不動産を再生・開発し、販売やマネジメントを行っています。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の業績は売上高576億円、営業利益149億円、税引前利益143億円と好調な結果となりました。
特に不動産開発事業の業績が好調で、セグメント利益は前年同期の5倍以上となっています。また、不動産ファンド・コンサルティング事業の受託資産も順調に拡大しており、全体としてマネジメントフィー収入が貢献しています。
売上・利益の推移
2023年12月期第2四半期の売上高は576億円で、前年同期比9.0%の増加となりました。
また、税引前利益は143億円と19.0%増と好調な業績を収めています。
この背景には、不動産開発事業の業績好調や、アセットマネジメント受託資産の増加による安定収益の拡大があります。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月末時点のトーセイ株式会社の総資産は2,545億円となっています。
2023年11月末から91億円増加しており、営業債権や棚卸資産の増加が主な要因です。
一方、負債は1,650億円と、前期末から20億円の増加にとどまっています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が397億円と堅調に推移しています。
また、棚卸資産が1,240億円と大きな割合を占めています。
これらの資産が事業の成長を支えています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が1,472億円と前期末から増加しています。
一方で、営業債務も88億円増加しており、事業拡大に伴う増加であると考えられます。
純資産の部
純資産は894億円となっており、前期末から71億円増加しています。
利益剰余金の積み上げなどにより、自己資本比率は35.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
トーセイ株式会社のROAは前期末から0.4ポイント低下の8.2%となっています。
一方で、ROEは前期末から1.6ポイント上昇の10.6%と、投資効率も良好に推移しています。
これは主に、税引前利益の増加や自己資本の積み上げが寄与したためと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは60億円の収入となりました。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは43億円の支出となっています。
これは、開発用地の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは32億円の支出となっています。
全体として現金及び現金同等物は前期末から5億円増加の397億円となっています。
配当の支払額
トーセイ株式会社は2024年2月27日開催の定時株主総会において、1株当たり66円の期末配当を決議しました。
これにより、年間配当金は1株当たり66円となりました。
配当性向は31.6%と、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
トーセイ株式会社は、2024年5月に名古屋鉄道株式会社との資本業務提携を発表しました。
これにより、両社の強みを活かした不動産ファンドビジネスや開発案件の共同推進が期待されます。
今後も、不動産ソリューション力やマネジメント力を生かした事業拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
トーセイ株式会社の2023年12月期第2四半期決算は、売上高576億円、営業利益149億円、税引前利益143億円と好調な業績を収めています。
不動産開発事業や不動産ファンド・コンサルティング事業の好調が寄与しており、自己資本比率も35.0%と健全な水準を維持しています。
今後は、名古屋鉄道との資本業務提携による相乗効果が期待されます。
トーセイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
トーセイ株式会社の決算日は11月30日で、第2四半期決算は2024年7月10日に発表されています。
配当については、2024年2月27日開催の定時株主総会で、1株当たり66円の期末配当を決議しており、年間配当金も1株当たり66円と、株主還元に積極的です。